人気ミュージアムたちの陰に隠れて、実はあまり知名度は高くないけど素敵なミュージアムがニューヨークにはまだまだたくさんあるのです。
今回はそのうちの一つ、交通博物館へと足を運んでみました。
家族連れでもカップルでも楽しめる、とても素敵なミュージアムでした。
ニューヨーク交通博物館
交通博物館とは?
ニューヨーク交通博物館(New York Transit Museum)は、廃止された旧コート・ストリート駅を改修して作られた、ニューヨークの地下鉄、バス、鉄道、橋やトンネルの仕組みや歴史を紹介する博物館である。 グランド・セントラル駅に別館がある。(引用:wikipedia)
1904年に開通した地下鉄を中心に、ニューヨークの交通機関の歴史などを紹介するという、ちょっとマニアックな内容の博物館。
内容のせいでそれほど日本人人気は高くありませんが、個人的にはものすごくオススメの博物館でした!
行ってきた
入場
Court St駅 - Borough Hall駅到着。
大雨の日でした。
横の公園を抜けてミュージアムへ向かいます。
この辺りには初めて来たのですが、良い雰囲気でした。
到着したのは午後2時頃だったのですが、年越しシーズンで観光客の多い時だったせいか、入り口には人の列が。
雨の中待つ子供たち。寒いのに大変。
待つこと10分ほど、入場です。
お気付きの通り、入り口が地下鉄の駅の入口と同じようになっています。
中もまるで地下鉄の駅。
本物の地下鉄の駅を改造してミュージアムにしただけあって、なんとも言えない親近感を感じます。
こういう取り組みはとてもニューヨークらしい。
中でも入場券を買うために人が並んでます。
家族連れが多めですね。
チケットの値段表はこちら。
他のミュージアムに比べて、リーズナブルな価格。
並ぶこと15分ほど。
チケットを購入して、いよいよ入場です。
地下鉄完成までの歴史
入場してすぐのエリアは、地下鉄が作られる過程の歴史がインフォグラフィックや資料でまとめられています。
▲インフォグラフィック好きにはたまりません。
▲工事の過程が詳しく綴られています。
うーん、すさまじい。
▲工事で使われた爆薬のレプリカ。
バーを引くと爆発音がなります。(笑)
働いていた人の様子。
気の遠くなるような作業が行われていたようです。
使われていた道具など。
重さを体験できます。
当時働いてた人の姿と賃金の一覧。
モノ別に値段が表示されており、当時の労働環境がわかります。
エリアを抜けると次は電力に関するコーナー。
NY交通機関の電力システム
このエリアは体験型の展示で、ニューヨークの交通機関の電力がどのように生み出され流通しているかを教えてくれます。
バリバリ文系の僕には、さっぱりわからない展示。笑
子どもたちはすごく楽しそうでした。
かわいい。
(念のため、僕は大人っぽい女性の方が好きです。)
地下鉄改札の歴史
チケット売り場のすぐ横、一回のメインエリアには地下鉄の改札周りの歴史についての展示です。
▲歴代の改札口。
実際に通って体験することが出来ます。
▲変化の過程が見れて面白い。
▲入場券(トークン)の歴史。
元はコインだったんですね。
このコイン、どうやら偽造が多かったらしく、入場料をごまかすために使われたコインたちの一覧。
ユーモアがありますね。
ちなみに、メトロカードは1983年から変わってないらしい。
Suicaみたいにしてくれればいいのに。
昔の受付口。
今のより全然趣があります。
その他、橋の制作の過程などの写真展示。
何気なく使っている場所ですが、こうやって見ると作った方に対して感謝して使わないとなぁ、と思わされますね。
地下鉄車両の歴史
下に降りると、車両の展示です。
昔のCourt St駅を実際につかっての展示なので大迫力。
ここでは全車両の写真を撮ったのですが、全部見せると言ってからの楽しみがなくなるので少しだけ紹介します。
今よりもカッコいい。
広告に時代に感じます。
この頃の広告ってなんでこんなに味があるんでしょう。
1960年代の車両。
今より未来感があります。
ポンティアックの広告。かっけー!
車両だけでなく色んな車内広告を見て回るのが楽しいですね。
NATOの広告とかあったんだ・・・。
これはいまのにかなり近い感じ。
昔の地下鉄マップ。
ござのような素材で作られたシート。
ちなみに今の地下鉄の座席に布が使われておらず固いのは、ホームレス等の利用に対して掃除のなどを効率化するためらしいです。
ホームにも歴史の展示が。
ここでは紹介していませんが、もっと色んな種類の車両、広告などがあり、デザインの変遷などを存分に体感できます。
アート・サインなどの展示
上の階に戻って奥へ。
ここでは、駅構内で使われたアート作品やポスターなどを展示。
奥に入ると、公共交通機関の体験コーナーも。
昔の地上列車の縮小版モデル。
所狭しとアイデアが詰め込まれています。
奥にあるテーブル席では、勉強会などが開催されたりもするそう。
交通機関に使われるサインなどが多く展示されていて、フォント好きにはたまらないのでは。
子供達をあきさせないための仕掛けもたくさん。
アクセス
【住所】
Schermerhorn Street & Boerum Place
Brooklyn, NY 11201
最寄駅はCourt Street – Borough Hall駅(2,3,4,5,R線)、もしくはJay Street – MetroTech駅(A,C,F,R線)で、徒歩10分以内。
▲Court St駅構内。なんかいい。
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デザインや歴史、乗り物などに興味がある人等はもちろん、普通の美術館や博物館はあんまり・・・とか、コストを抑えて観光したい方にもとてもオススメ!
もしNY滞在中に日にちや時間に余裕がある方は、是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか?