留学生の中には、「ニューヨークに行ってみたい」「ロンドンに憧れてる」などなど、その土地に対する思いや印象だけで留学先を決めてしまう人も多くいます。
もちろん、日本を飛び出して海外で学ぶ上で、自分の憧れの場所に留学するというのは非常に重要です。
しかし、そこで本当に自分の留学を価値あるものにしたいと思っているなら、今一度、しっかりと留学先を選ぶことも必要ではないでしょうか?
今回は、より良い留学を目指すための留学先選びについて、ぼくが実際にとった方法を紹介します。
留学先を選ぶための指標
留学の目的はなんなのか?
タイトルの通りなのですが、私的にまず最重要視するべきだと思うのは、この留学を通して自分が何をしたいのかという点。
結構ここが「なんとなく」「友達が行ってたから」「すすめられたから」などと、あまり思い入れなくふわっと留学先を決めてしまう人も多いのですが、ここがしっかり定まっていないと、せっかく留学に行ったのに、気が付いたら全然自分のやりたくない勉強をさせられながら辛い毎日を送っていた、なんてことにもなりかねません。(実際そういう人を何人も見てきました)
一度行ってしまった留学先、学校はそんな簡単に変えられるものでもないので、この辺りは、自分が何をしたいのか、何を学びたいのかをしっかりと考えて選ぶ必要があります。
英語を学ぶ、ということであれば必然的に語学学校に行かねばならないでしょうし、何か専門的な分野を学びたい、だとか~~の資格が欲しい、などがあれば専攻やカリキュラムなどで選ぶべき学校は決まってきます。
こんな当たり前のことですが、意外とリサーチを全然せずに、留学エージェントにすすめられるがままに、なんとなく留学する場所、学校を決めてしまう人も多いんです。
そうなる前に、まずは自分でこの辺りの情報をしっかりと調べ、行きたい学校のリストを作るところから始めてみてはいかがでしょうか?
留学先の学費は?
留学、となるとやはり重要になってくるの学費。
特にアメリカの大学の場合だと、たとえ州立でも日本の私大より高くなるところもあり、金銭的な面でも学校は慎重に選ばなくてはいけません。
語学学校なのか、コミュニティカレッジなのか、大学なのか。
あるいは州立なのか、私立なのか。
これらによってかかる費用は大きく変わってくるので、この辺りもしっかりとまとめることが大事です。
場所について
本来なら、どこどこへ留学したい、というのが先に出てきがちかもしれませんが、私的には場所は二の次だと思っています。
何より大事なのは、どんな学校で何を学ぶのかです。
これがずれてしまえば、留学の価値そのものが大きく揺らぐ可能性もあります。
例えばニューヨークに来たいと思っても、そこで自分の学びたいことがなければなんの意味もありません。
もしそこで学ぶ必要がないのなら、行きたい場所へは休みの間、あるいは学校を卒業してから行けばいい。
それよりも、自分が何を学ぶのかをしっかりと見定め、それが学べる場所へと行くべきではないでしょうか。
ぼくの体験
ぼくがかつて通っていたニューヨーク州立大学FIT。
今でこそ「FITに通っていた」と言えますが、ここに至るまでにも様々なプロセスがありました。
とりあえずぼくの場合は、インテリア(空間)デザインを学ぶことが決まっていたので、アメリカに限らず、世界中のインテリアデザインが学べる学校を片っぱしからリサーチしました。
大学名:FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)
国/地域:アメリカ・ニューヨーク
学費(年間):$XX,XXX
入学要件:TOEFL80点/ポートフォリオ20個
卒業年数:2年(準学士)&2年(学士)
このように学校の情報を次々にリストにしていき、まずは必要な情報を一覧で見えるようにしました。
ここから、学費やTOEFLの点数、またその大学のある街の物価、家賃、一ヶ月にかかる生活費などで次々に細分化していき、授業内容や学費、周辺環境やそこでの生活費などを分析して、通えそうな学校を絞っていきました。
大体この流れで3校くらいに絞り、ようやくここで初めてこの中でどこに一番行きたいかということで、ニューヨークのFITを目指すことにしました。
ただ、TOEFLやポートフォリオがなかったので、すぐそのまま入学することは出来ず、結果的に半年間予備校に通うことになりました。
ニューヨーク留学を決意してから実際に出発するまでのぼくの体験談
これから留学を考えている方、留学したいけど足踏みしている方のために何か参考になればと思い、ぼくがNYへの留学を決意してから旅立つまでの経緯をざっくりと紹介していきたいと思います。 筆者:こんな人が書い ...
経験者からのアドバイス
たとえそれが短期だろうが長期だろうが、しっかりと何を目的にしているのかを見据えるべきです。
この最初のポイントをおろそかにしてしまうと、自分の本当にしたかったこと、行きたかった場所など、いろんなものに後悔したり、ぶれてしまう可能性があります。
「こんなはずじゃなかった」そうならないために、留学先の選択は徹底的にやりましょう。
海外美大留学を目指すなら
もし海外美大留学を目指しているのなら、ぼくが通ったニューヨークのPI Art Centerは非常におすすめです。
講師陣は有名美大の教授や現役アーティストたちが揃い、日本語によるサポートも充実しています。
詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
PI Art Centerで美大受験対策!ニューヨークでデザインやアートをゼロから学んだ思い出の学校。
2012年からぼくはニューヨークのFIT(ファッション工科大学)という学校に通っていたのですが、そのFITに入学する前の受験勉強のために通っていたのが、ニューヨークのPI Art Center(ピーア ...