留学や海外生活を送る人にとって、「海外送金」と、それにかかる「手数料」は大きな悩みの種ですよね。
この記事では、海外送金に超おすすめのサービス「TransferWise」のメリットと、その使い方について詳しく紹介しています。
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TransferWiseとは?
TransferWiseは、ネットバンクを介した海外送金サービスです。実店舗はなく、シンプルなWeb上の手続きのみで世界各国へと海外送金を行うことができます。
アメリカを中心にサービスを展開しており、「低価格」と「透明性」をその経営コンセプトに掲げ、近年は海外送金サービスの定番として人気を博しています。
TransferWiseが海外送金におすすめの理由
TransferWiseの魅力は以下の三つ。- 安価な手数料
- 簡単な手続き
- 高い利便性
まるで、早くて安くて旨いという某牛丼屋のような充実したサービスですが、実際にこんなに都合の良い話がなぜ起こるのでしょうか?
その理由は、既存の海外送金サービスとTransferWiseの仕組みが、根本的に違うからです。
既存の海外送金サービスとTransferWiseの違い
まず、既存の海外送金サービスの仕組みを見てみましょう。
そもそも、海外送金はどういう仕組みで行われているかご存知でしょうか?
一般的には、「国内の銀行に海外送金を依頼→両替して海外の銀行に送金」というシンプルなイメージを持っている人が多いようです。
しかし、その手数料は馬鹿にならず、有名銀行の海外送金手数料はどこも高価です。
各銀行の手数料比較
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これほど手数料がかかってしまう理由は、実際には見えない手数料が多くかかっているから。
図を見てもらうとわかるように、一般的な海外送金には為替手数料、中継銀行(関係銀行手数料)手数料、受取手数料といった複数の手数料がかかっているのです。
これに対し、TransferWiseにかかる手数料はサービス利用手数料《両替額の0.55%+100円》のみ。
なぜこのようなことができるのか?
それは「TranferWiseが実際に送金を行っていない」から。
これはどういうことかと言いますと、TranferWiseは世界中に専用の銀行口座を持っているので、実際にお金を動かす必要がないのです。
例えば日本で送金依頼があった場合、現地の支社へと即座に連絡が行き、現地口座から自分の入金した額分だけをおろすことができるのです。
実際に送金を行っていないので、両替にかかる為替手数料も、中継銀行を使うための手数料も、受取にかかる手数料も必要がなく、実際にかかるのはサービス利用手数料のみ、というのがTrasferWiseの手数料がお得な理由です。
TransferWiseは実際にどれほどお得なのか?
実際にTransferWiseがどれほどお得なのかを検証してみましょう。
日本最大級のメガバンク、三井住友銀行を例にあげてみます。
三井住友銀行では、以下三つの手数料がかかります。
- 海外送金手数料:4,000円
- 関係銀行手数料 2,500円
- 為替取扱手数料: 送金金額の0.05%(最低2,500円)
この時点ですでに為替に関係なく9,000円の手数料が確実にかかることが分かります。
これに対してTransferWiseの手数料は
- 利用手数料: 送金金額の0.55%+100円
のみ。
実際に海外送金を行うとどれほど 差が出るのかを計算してみましょう。
2018年5月11日のリアルタイム為替レートで100万円を海外送金する場合の、三井住友銀行とTransferWiseの手数料を比較してみました。
公表レート:110.06円/ドル
為替手数料:100万×0.05%=500(円)<2500円*1
手数料合計額:9,000円*2
実質両替額:1,000,000(円)-9,000(円)=991,000(円)
実質着金額:$9004.17
*1.為替手数料は最低金額の2500円
*2.海外送金手数料と関係銀行手数料を含む
公表レート:109.56円/ドル(0.00913ドル/円)
手数料:1,000,000×0.55%=5,500円+100円
手数料合計額:5,600円
実質両替額:1,000,000(円)-5,600(円)=994,400(円)
実質送金額=$9076.30*
*実際は0.55%よりさらに細かい数字らしく、最終的な値段が少しズレています。
このように見てみると、最終的な着金額には約$70(当日レートで約7700円)もの差が出ており、TransferWiseの利用がどれほどお得かは一目瞭然ですね。
TransferWiseの使い方
TransferWiseを初めて利用する場合は、まず会員登録(口座開設)が必要です。口座開設に1~3営業日、送金完了までにさらに1~3営業日かかるので、1週間ほど余裕を持って手続きを行うようにしましょう。
前提として、以下の二つの書類を事前に準備しておく必要があります。
- マイナンバーがわかる書類
- 写真付きの身分証明書
また、送金手続きと登録を同時に行うので、送金先の口座情報も忘れずに用意しておくようにしてください。
準備ができたらまず、トップページにアクセスして口座を開設しましょう。
トップページの右上から、「口座を開設する」をクリック。
次の画面で必要な情報を入力します。
個人にチェックし、今後のログインに利用したいメールアドレスとパスワードを入力しましょう。
「口座を開設する」をクリックすると、即座に送金画面になるので、「え、もう終わり?」と思ってしまいますが、まだ登録は終わっていません!
上のページの下には、以下のような注意書きがあります。
新規口座開設時には全てのお客様に本人確認書類とマイナンバー関連書類のご提出をいただきます。10万円以上、または2回目からの送金には併せて簡易書留郵便(転送不要)の郵送による住所の確認が必要になります。
先述の通り、2つの書類の提出を後で求められるので、準備を忘れずに。
送金したい額と実際の送金額を確認できたら、「次へ」をクリック。
この画面では送金者の情報を入力します。
日本円→ドル円の場合は、個人口座のみの取扱なので、個人口座を選択。
次のお客様ページで、自分の細かい情報を入力します。
パスポートなどに記載されている情報を正確に入力するようにしましょう。
入力したら、送金相手を選択。
自分宛てなら自分自身でもいいですが、他の誰か(お子様や友人など)に送る場合はその他を選択してください。
ここで送金先の情報(銀行のルーティングナンバーや口座番号など)を入力が必要になります。
無事に出来たら、いよいよ個人情報の認証。
マイナンバー関連の書類は
- マイナンバーカード
- マイナンバー通知カード
- マイナンバーが記載された住民票(発行から6ヶ月以内のもの)
のいずれか一点が必要です。
記載されている内容がしっかりと確認できるのであれば、スマホで撮影したもので問題ありません。
アップロード後、審査が行われますが、手続きはこのまますすめることができます。
※数日後に住所確認のための簡易書留郵便が届きます。
なお本人確認書類に不備がある場合は、メールにて連絡が来るので、対応してください。
送金の目的を選択した後、入力した内容をすべて確認し、問題がなければ入金を行います。
振込の際は、表示されている「Pから始まる会員番号」を「振込名義人」として指定するのを忘れないようにしてください。
指定された口座へ振込手続きを行ってから、約1~3営業日後、現地の銀行へと振込が行われます。
送金までにかかる時間について詳しく知りたい方は、TransferWiseのカスタマーサポートに詳しい情報が載っているので参照してください。
実際にTransferWiseを使ってみた感想
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こちらの方法は非常にお得なレートで両替ができ、実質の手数料も2,500円のみで済むので、約50万円程度以上の両替であればTransferWiseよりもさらにお得なのですが、両替した後にさらに振替、送金となかなか手間がかかる上、一度に下ろせる額が低いというデメリットがありました。
その点TransferWiseは、やや安さでは劣るものの充分にお得で、なおかつ非常に手軽に送金を行うことができます。
初回にマイナンバーの登録などが面倒ですが、他の銀行であれば海外送金の手続きにはもっと手間がかかるので、現状デメリットは全く感じていません。。
海外のサービスなので不安に感じる方もおられるかもしれませんが、日本語にも対応しているし、日本語のカスタマーサポートも充実しているので、私的には不安は全くありませんでした。
現地で送金したお金を受け取れる口座が必要ですが、一度登録が住んでしまえばスムーズなお金のやり取りができるので、お子さんを海外留学に行かせる親御さんや、海外と日本の二拠点生活を行う人などは登録しておいて間違いないサービスだと思います。
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