このページでは…
- ニューヨーク観光旅行で地下鉄を利用したいと思っている方に
- ニューヨーク在住歴5年で地下鉄を毎日使っていた筆者が
- 安心で安全なニューヨークの地下鉄の乗り方や、切符(メトロカード)の買い方・使い方について
紹介しています。
時間がない人へのまとめ
- 地下鉄の切符(メトロカード)は地下鉄の構内で買える!
- 旅行中に乗る回数に合わせて買う種類が変わります。
- 改札ではカードをスライドして使います。感度が悪いので注意!
- 地下鉄内では色んなトラブル(ハプニング)があるので気をつけて!
メトロカードの買い方
メトロカードは基本的に地下鉄の駅構内で購入します。
改札へ行くと、こんな形で券売機が設置されています。(駅によって微妙に形変わったりしますが)
画面はタッパネル式。
Startを押して、購入を始めてみましょう。
まずは言語の選択。
基本的には英語ですが、タイムズスクエアなどの大きな駅では日本語(Japanese)もあります。
言語選択が終わると次は購入するカードの種類を選びます。
左から、
- Fast $9 Metro Card - $9.99チャージされた状態のカードを購入
- Metro Card - 自分でチャージ額を決める/もしくは定額乗り放題のカードを購入
- Single Ride - 二時間までバスとの乗り換えが無料な一回券の購入
購入できるメトロカードの種類については、下でタイプ別に解説しているのでそちらを参考にして下さい。
購入するタイプが決まったら、次は支払い方法の選択です。
- Cash - 現金
- ATM Card - デビットカード(在住者のみ)
- Credit Card - クレジットカード
の三つから選択します。
現金払いの場合は、モニター右側にコイン投入口と紙幣挿入口があるのでそこから。
紙幣の場合、顔が書いてある面を上にするのをご注意下さい。
クレジットカードの場合は、このような表記が出ます。
「Please dip your credit card = クレジットカードをdipしてください」
dipのうまい日本語表記が分からないのですが、差して、抜くという感じでしようか。
dipするのはモニターの下、指とカードの絵の上の部分に、クレジットカードを矢印の方向に奥まで差して、抜きます。
海外旅行におすすめのクレジットカードまとめ。10カ国以上旅する元アメリカ在住者が厳選!
POST CODEについて
クレジットカードで購入する場合、POST CODEというものを押せと言われるのですが、これはクレジットカードの暗証番号ではなく、郵便番号の事です。
滞在先のホテルの住所などを見ればわかると思いますが、住所の一番最後についている1から始まる5ケタの番号--あれがPOST CODEです。
記憶になければ、10001を入れれば大丈夫です。
これはマンハッタンのミッドタウンあたりの郵便番号ですが、別に何を入れても問題はありません。
PIN CODEについて
これはアメリカ国内で口座及びデビットカードを持っている人に限られますが、支払い方法にそちらを選択した場合は口座の暗証番号=PIN CODEを求められますので入力して下さい。
後ろから覗かれないよーに!
---
無事に買えたら、右側の黄色いところからカードが出てきます。
上が通常のメトロカードで、SINGLE RIDE(一回券)(一回券)は下から。
現金の場合、お釣りとレシートは一番下の赤いところに出てきます。
レシートは必ずもらうようにしましょう。万が一メトロカードを有効期間中になくしたりした場合、返金手続きのために必要になります。
購入できるメトロカードの種類
先ほども書きましたが、購入出来るメトロカードにはいくつかの種類があります。
Metro Card - チャージ可能なメトロカード
アメリカではチャージのことをRefill(リフィル。おかわりなどの意味にも使われる)というのですが、この黄色いメトロカードはリフィルのできるカードです。
自分の好きな額だけリフィルする場合は、Fast $9 Metro Cardという項目で、最初から$9.99チャージされた状態のカードを購入するか、自分で好きな額をチャージして購入することができます。
- 購入は駅の券売機かブースで、$5.50~$80まで好きな額のものを買うことができる。
- リフィルではなく新規でカードを購入する場合は$1かかる。
- 2時間以内であればバス⇆バスもしくは地下鉄⇆バスの乗り換えが無料。
このほかにも、期間別の定額カードがあります。
- 7-Day Unlimited Pass - 7日間地下鉄と普通バスが乗り放題になるメトロカード
- 30-Day Unlimited Ride MetroCard - 30日間地下鉄と普通バスが乗り放題になるメトロカード
- 7-Day Express Bus Plus MetroCard - 7日間地下鉄と普通&急行バスが乗り放題になるメトロカード
定額メトロカードの料金表は以下。
7-Day Unlimited Pass | 30-Day Unlimited Ride | 7-Day Express Bus Plus |
$33.00 | $127.00 | $62.00 |
Single Ride - 一回限りのメトロカード
こちらは一回券で$3.00で固定です。
駅の券売機のみで販売。発行してから2時間以内有効。
乗り換えは出来ません。
地下鉄の乗り方
無事に切符が買えたら地下鉄に乗りましょう。
改札はこんな感じです。
これは回転ドアのようになっていますが、普通に腰くらいの高さにバーがあるタイプのものもあります。
よこについているこの部分が、カードをスライド(スワイプ)させる部分。
ここに、カードの黒い部分(磁気の部分)が下になるように通します。
ちゃんと通ると、横のモニターにこのように表示が出てドアのロックが外れ、通れるようになります。
ちなみにこの表示は、
PASS EXP 03/02/16
と表示されているのですが、GOはそのまま通れるという意味で、EXPは「EXPIRE=期限」...つまり、このカードが2016年3月2日まで有効だよ、という意味です。
これは乗り放題のカードの場合で、普通に料金をチャージした場合は残額料金がここに表示されます。
このカードを通すのに結構コツが必要で、うまく通らないことがよくあります。
うまく通らないとSWIPE AGAIN(もう一回)、TOO FAST(早すぎ)のようなエラーが出るのですが、これに気付かず通ろうとすると、バーが動かずに引っかかってしまいます。
ちなみにINSUFFICIANT FIAR(残額不足)の表示が出る場合は、券売機でチャージをしましょう。
改札を通る前に残額をチェックしたい場合は、改札の横や駅員のいるブースのそばにこのような機械があります。
改札を通る要領でこちらにスワイプすれば、残額や残りの期限が表示されるので、心配な方は改札を通る前に一度こちらでチェックしましょう。(ただし、ない駅もあります。)
ちなみにこちらは先ほどのぼくのカード情報。
これは30日間のUnlimited(乗り放題)で、2016年3月2日まで利用可能ということです。
UEDというのは最後に使った日時ですね。
ALSO ON CARD: $2.74は、カードの中に$2.74分のクレジットがチャージされているということ。
最後のCARD EXPは、このカードそのものの有効期限です。(磁気性なので古くなるとエラーが起こるのを避けるための対策でしょうか)
ニューヨーク地下鉄トラブルあるある
ここからは実際にぼくがニューヨーク生活で体験した、地下鉄の中でのトラブル(出来事?)を紹介します。
日本ではちょっと考えられないような内容が盛りだくさんです。笑
突然始まるパフォーマンス(あるある度☆☆☆☆☆)
日本の静かな電車とは違い、ニューヨークの地下鉄の中はフリーダムです。
電話や飲み食いは当たり前。
一番カルチャーショックだったのは、電車の中で突然始まるパフォーマンス。
様々なバリエーションがありますが、歌ったり、踊ったりと、とにかく自由です。
【景色・オブ・ニューヨーク vol.1】NYの地下鉄の中でよく見る光景なのが、こういった車内でのパフォーマンス。歌ったり、踊ったり、楽器弾いたりと色んな人がいるんですが、今回はちょっと珍しい組み合わせだったので思わず撮影してしまいました。ちなみに撮影したら、ちゃんとチップを渡すのがマナーです。
Posted by SAGAT on 2015年8月13日
反対側のホームに入っちゃった!(初心者度☆☆☆☆)
日本の地下鉄って、改札通ってからも反対側のホームに移動できるのが普通ですよね。
ニューヨークは駅によってそれができたりできなかったり。
一度入ってしまうと反対側に行けないホームが結構たくさんあります。
こういう場合、結局一度外に出るほかないのですが、一度出てしまうと同じ改札で同じカードを使うと
- Unlimited~のメトロカードの場合は使えない
- 金額をリフィルしている場合は同額再び引かれる
というやるせない状態に陥ります。
駅員さんにちゃんと事情を説明できればいいですが、英語が苦手な方は大変ですよね。
その電車がどこ行きなのか、ちゃんと把握してから乗るようにしてください。
目的地スルーされたんですけど・・・(不意打ち度☆☆☆☆☆)
電車に乗っていると、目的地の駅が突然スルーされることがあります。
この場合に考えられる可能性は三つ。
- 間違えてlocal(普通)ではなくExpress(急行)に乗っていた
- 突然Expressに変わった
- 諸事情により突然飛ばした
下二つはまじかという感じですが、まじです。
これがあり得るのがニューヨーク。
空いていたと思ったら・・・(過ちを繰り返す度☆☆☆☆☆)
大体午前8〜10時くらいと午後5〜7時くらいまでがいわゆるラッシュなのですが、このラッシュ時はニューヨークの地下鉄も結構な混み具合を見せます。
で、みんな疲れてるので座りたい気持ちもあり、ホームに入ってきた電車をじっと見つめては虎視眈々と空いてそうな車両を探すのですが、たまに満員の車両に挟まれてガラ空きの車両があったりします。
ワオ、ラッキー!!なんて思って乗ると、凄まじい異臭が。
その正体はホームレス。
時折、凄まじい匂いを放つ方がいて、そういう人が乗っていると必然的に皆その車両を避ける故、ラッシュ時でも空いてる車両が出てくるんですね。
不思議なことに、疲れていると判断能力が鈍るのか、ぼくは何度もこの過ちを繰り返しています。
恐怖のJUST USED(迂闊度☆☆☆☆☆)
ニューヨークに住んでいたら誰しもが一度は経験するであろうJUST USEDの恐怖。
これはUnlimited(乗り放題)のカードを利用していた場合に起こるハプニングなのですが、Unlimitedのカードは同じ改札で二回連続で使うことはできません。
というか、同じ改札で使いたければ18分待たないければなりません。
そもそも「二回連続で同じ改札で使うことなん普通なくない?」と思われるかもしれませんが、そうなんです。普通はありません。
が!
先にお見せした通り非常にローテクなニューヨークの改札は、カードについている磁気のようなものを改札に通して普通にメトロカードを通してもエラーになったりすることがあるんです。
で問題なのは、これが通ったのにエラーが出たと勘違いしてしまう時。通ったのにエラーが出たと勘違いしてしまう時。
どういうこと?と思われるかもしれませんが、使ってみればきっとわかるはず・・・。
なにはともあれ、もしJUST USEDが表示されてもパニックにならず、落ちついて対処してください。
方法は二つ。
- おとなしく18分待つ。
- 駅員に事情を説明して、非常用ドア(改札の横)を開けてもらう。「I swiped a card twice by mistake and it says "JUST USED"(間違って二回スワイプしちゃってJUST USEDが出た!)」とか言えばよほど意地悪な駅員出ない限り空けてくれます。
基本的には改札を通る時にモニターをちゃんと見るよう気をつけていれば大丈夫です。
まとめ
では今回の記事をまとめておさらいしておきましょう!
- メトロカードは基本的に地下鉄の駅で購入する
- 一回券と乗り放題券(一周間/一ヶ月)とチャージ式の三種類がある
- POST CODEは郵便番号のこと
- 改札を通る時はカードをスワイプ。遅すぎず、早すぎず。
- トラブルの宝庫なので要注意!特にJUST USEDには注意!
いかがだったでしょうか?
以上に紹介した内容をしっかり踏まえて乗れば、特に問題なく利用出来るハズです。
皆さんも、ニューヨークでは地下鉄を活用して安全快適な移動をお楽しみください。
ニューヨークの交通機関に関する記事まとめ
この記事では、ニューヨークにおける交通機関の乗り方についての記事をまとめています。