はっきり言ってニューヨークのホテルはめちゃめちゃ高いです。
一泊2万円以上なんてザラ。
ハイシーズンなら、さらに高い上に空きもない、なんて世の中どんだけ金持ち多いんだよと感じてしまうような状況に陥ることもあります。
しかしご心配なく。
ニューヨークでは、世界でも最も「民泊」が盛んな街の一つです。
民泊とは、個人の家やアパートの一室を借りて、ホテルよりも安く、もしくはホテルでは味わえない体験をすることのできるという、まさに"新しいカタチの宿泊スタイル"。
そんな「民泊」を世界的に流行させたサービスが、アメリカはサンフランシスコ発のサービス、Airbnb(エアビーエヌビー)。
このAirbnbを利用すれば、ニューヨークの滞在がより安く、お得に、そして他とは一風違った、オリジナルなものになる可能性があります。
ニューヨークにおけるAirbnbの魅力について、語ります。
Airbnbとはなにか
Airbnbとは一体どういう企業なのか?
まずは本家サイトでの紹介をご覧ください。
Airbnb(「エアビーアンドビー」2008年8月創業、本社・カリフォルニア州サンフランシスコ)は、世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できる信頼性の高いコミュニティー・マーケットプレイスです。 アパートを1泊でも、お城を1週間でも、ヴィラを1ヶ月でも、Airbnbはあらゆる価格帯で世界190ヶ国34,000以上の都市で人と人とをつなぎ、ユニークな旅行体験を叶えます。
(via:Airbnbについて - Airbnb (エアビーアンドビー))
端的にいえばAirbnbは、個人が所有もしくは賃貸している家やアパートなどの施設を、他者に有料で貸し借りできるサービス。
所有者は余っているスペースを他者に貸すことでお金をもらい、また旅行者は安価に、あるいは普通では泊まれないような場所に宿泊出来るという、まさにWin-Winの関係を作り出している、非常に優れたサービスです。
暮らすように旅をする
Airbnbが掲げる標語の一つに、「暮らすように旅をしよう」というのがあります。
これはまさにAirbnbというサービスの本質を突く言葉。
民泊によって言わばホテルや旅館ではない普通のアパートの一室に滞在することで、まるでその町に住んでいるかのような疑似体験をすることができるのです。
もちろん、ホテルに泊まって定番の観光地を巡るも良しですが、現地の人たちと同じ目線で、彼らの暮らしの一部を体験する・・・そんな新しいカタチの旅を、Airbnbは提案しています。
旅先で、そこにいる地元の人達と同じように普通のアパートに住み、スーパーへ行き食材を買い、バスに乗って最寄りの駅へ向かう。
そこにいる人々と同じ目線に立つことによって、普通の観光客が出来ないような全く新しい体験をする。
観光地の情報がどこにでも溢れている現代、他の人とは違う体験ができる、そういう旅を求めている人が、増えてきたということなんでしょうね。
ホテルでは得られない、オリジナルな体験を
下の写真は、デンマークに旅した際、宿泊した部屋です。
ファッションデザイナーの女性の部屋でしたが、彼女のセンスと北欧の雰囲気に溢れた、素敵な部屋でした。
ここでの食事は、近くのスーパーで食材を買ってきて作ったパスタと、コーラより安かったデンマークビール。(笑)
窓からの日差しも最高でしたが、そこから見えるのは美しいコペンハーゲンの街並みではなく、向かい側のアパート。見下ろせば犬の散歩をする人や、乳母車を押すお母さんの姿。
たった一日の滞在でしたが、自らがその日常の一部になったかのような、そんな錯覚を覚えるような体験でした。
またこちらは、ドイツのベルリン滞在で利用した部屋。
二人ともホテルマンでゲイ、という非常に個性的なカップルのアパートの一室に泊めてもらったのですが、これがまた素晴らしい家でした。
ホテルマンだけあってそのインテリアのセンスは素晴らしく、しかし決してホテルっぽいわけではなく、むしろアットホームな雰囲気で、まるで「面白い友達の家に泊まりに来た」ような感覚でした。
ここでもキッチンを借りて自炊し、辺りを散歩してカフェに行ったり、地元の人達の休日のような滞在を体験することができました。
ニューヨークにおけるAirbnb活用のメリット
Airbnbを使うことで旅がどれだけ個性的になるのかは、すでにお分りいただけたと思いますが、ニューヨークにおけるこのAirbnb活用の最大のメリットはやはり値段でしょう。
ニューヨークのホテルは、恐ろしく高価な上、予約が非常に取りにくいことで知られています。
一泊$150はくだらない一般的なホテル。
それに比べて、Airbnbのコストはかなり良心的です。(クオリティには差がありますが)
以下は、都心部から少し離れたクイーンズ地区にて物件を調べた様子。
もちろん、ホテルのようなバストイレ付きの個室とはいかないかもしれませんが、この料金は非常に魅力的です。
また、五年住んだ観点から言わせてもらえば、ニューヨークの魅力は数ある観光地よりもむしろ、もっとローカルな部分にあると思っています。
人種の入り混じった多文化性を楽しむなら、Airbnbはまさにうってつけ。
コストを抑えつつ、現地の生活を味わいながら宿泊出来るというAirbnbのスタイルは、まさにニューヨークと相性抜群のサービスです。
宿泊コストを下げたいのなら、ぜひ利用を検討してみてください。
Airbnbの使い方
そんな気になるAirbnbの使い方を紹介しましょう。
まずはこちらから会員登録をしてください。
会員登録時、Facebookを利用して登録することができます。
また、パスポートなどの身分証明書を登録することで身元が証明でき、ホストに安心感を与えることができます。(身分証明書を登録していないゲストの利用を拒否しているホストもいます)
無事に登録するとこんな感じ。
プロフィールの文章には、できるだけ詳しく自分のバックグラウンドを記載しておくと、ホストが参考にしやすいので便利です。
写真も、自分の顔や趣味がわかるものを登録しておきましょう。
できるだけ笑顔の方が承認されやすいです。
無事にプロフィールが登録できたら、早速予約に入りましょう。
画面右上の検索バーから滞在場所を入力します。
今回はニューヨークなのでそのままですが、駅名など結構細かく記入できます。
滞在日と宿泊人数、そして希望の部屋タイプを選んで検索をかけましょう。
このように、マップと部屋が並んで表示されるので、宿泊したいエリアと照らし合わせながら、部屋を選びます。
ホストのページに飛ぶと、ホストに連絡ボタンと予約ボタンがあります。
すぐに予約する場合は予約するでかまいませんが、何か確認しておきたい場合はホストに連絡からメッセージだけを送ることができます。
ちなみにAirbnbでは基本的に、ホストがゲストの予約申し込みを拒否することができます。
あくまで個人間なので、トラブルの可能性を感じる場合はホストが事前にそれを防ぐことができるんですね。
ただ、ニューヨークの場合はホストもゲストの争奪戦なので、かなり多くのホストが今すぐ予約OKという設定にしています。
この雷マークがついていれば、ホストの承認を必要とせず、すぐに予約が完了します。
予約ボタンを押すと、一度確認画面に入ります。
Airbnb側から顔写真の確認などを取られた後、無事に予約画面へ。
ホスト側に伝えるこちらの情報を記載し、支払い方法を選んで申し込みです。
この際、ホストには必ずメッセージを送るようにしましょう。
たとえ今すぐ予約OKだとしても、相手に悪印象をもたれないためには、たとえ下手な英語でも簡単な挨拶と自己紹介くらいは送っておくべきでしょう。
また、承認制のホストの場合はこのメッセージ内容も一つの承認の可否の要素になるので、できるだけ丁寧にかいてください。
ぼくは基本的に無難な挨拶と自己紹介メッセージに、相手の部屋を気に入った理由を添えて送るようにしています。
無事にリクエストが承認されると、メール及びサイト上に通知が送られてきます。
たいていの場合はホストからメッセージが来て、そこから鍵の受け渡し方法などの段取りについてやり取りを行います。(これはホストによってやり方が様々ななので、ぜひそのプロセスから楽しんでください。)
危険じゃないの?
ホテル会社ではない、個人の家に泊まるというのは、少し危険な気もします。
確かにぼくも、初めて使うときは少し緊張しました。
実際、このサービスによるトラブルが一切ないわけではありません。
ですが、正しい部屋の選び方をすることで、そういったトラブルを未然に防ぐことができます。
スーパーホストを選ぶ
スペースを貸す方は、基本的に「ホスト」と呼ばれますが、これまで利用者から高評価をもらい続けるなど、Airbnbが定めるラインを超えているホストのみが、このスーパーホストのバッジをつけることができます。
スーパーホストになるには厳しい条件をクリアしなくてはならず、その称号をキープし続けるためにもずっと要件を満たし続ける必要があるので、そのようなホストの部屋を選べば、トラブルに遭う可能性は低いでしょう。
これまでに利用者が多い&評価が高いホストを選ぶ
ただし、スーパーホストは常に人気ですし、値段をやや高めに設定していることもあり得るので、もし使えない場合はこれまでに利用者が多く、評価が高いホストを選ぶようにしましょう。
星の数は評価の高さを表し、その横にはこれまでついたレビューの数が掲載されています。
レビューをクリックすれば、これまでの利用者の感想を読むことができます。
機械翻訳ではありますが、日本語にすることもできますので、現地の言語がわからなくてもこれで大体のイメージは掴めるでしょう。
個人的には、星が4つ以上でポジティブなレビューが10個以上ついている部屋を選べば、まず間違い無いかと思います。
女性ホストの部屋を選ぶ
これは特に女性の一人旅などの場合ですが、できれば女性がホストの部屋を選ぶようにしましょう。
こういった民泊のトラブルで多いのは異性間のトラブルであり、特に男性ホストが女性ホストに対してハラスメントを行うなどの事例がよく聞かれます。
こういうことを防ぐためにも、女性ホストもしくは夫婦で運営されているところを選ぶと、そういったトラブルは少なく抑えることができるのではないでしょうか。
このほかにも、できるだけひと気の多いエリアを選ぶとか、鍵付きの個室にする、レスポンスが良くないホストは避けるなどによって、リスクの可能性を下げることができます。
良いホストと出会えれば、より素晴らしい体験に
もし良いホストと出会うことができれば、そのホストが普通ではできない体験を提供してくれるかもしれません。
もちろん、そればっかりは泊まってホストとコミュニケーションを取ってみないとわかりませんが。
最後にAirbnbの公式動画を紹介しておきましょう。
単にコストを抑えるだけでなく、オリジナルな旅を楽しむためにも、ぜひ選択肢の中に加えてみてはいかがでしょうか?
以下のリンクから登録すると、初回の宿泊が$25オフになるクーポンをゲットすることができます。
それではみなさん、良い旅を!