ニューヨークへの旅行、楽しみですよね!でも、「ニューヨークって広すぎてどこから回ればいいの?」「エリアごとの位置関係が分からない…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
特に初めて訪れる方にとって、ニューヨークの地理を把握することは、効率よく観光を楽しむための第一歩です。
この記事では、そんな不安を解消するために、ニューヨーク市の全体像から、観光の中心地マンハッタンの主要エリア、さらにはマンハッタン以外の区の見どころまで、わかりやすい地図と共に徹底解説します。
この記事を読めば、あなたもニューヨークの地図を片手に、自信を持って街歩きを楽しめるようになりますよ!
- 日本人の99%が言うニューヨークはニューヨーク市(シティ)のこと
- ニューヨーク市はマンハッタン・ブルックリン・クイーンズ・ブロンクス・スタテンアイランドの5エリアに分かれている
- 有名観光地はだいたいマンハッタン。ブルックリンは近年一気に発展
ニューヨーク州とニューヨーク市
まずはじめに、皆さんがよくごっちゃになっているのが、ニューヨーク州とニューヨーク市の違いについて。
以下はアメリカ合衆国の白地図ですが、まず赤い色の付いている部分がニューヨーク州です。

下図は、ニューヨーク州の拡大地図です。

この中で赤色の部分がニューヨーク市です。
日本人の方で「ニューヨークに行きたい」と言う人の99%は、基本的にこのニューヨーク市のことを指しています。
ですので、みなさんの頭の中にあるニューヨークは「ニューヨーク市」のことである、と認識しておいてください。
それではニューヨーク市をエリア別に解説していきましょう。
ニューヨーク市の構造
皆さんが言うニューヨークとは基本的にはニューヨーク”市“(=New York City/NYC)のことですが、その中でも多くの人にとっては、以下の写真のようなイメージが強いのではないでしょうか。

ここはニューヨーク市の中心部、マンハッタンと呼ばれる地域です。
ニューヨーク市はマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドという5つの区で構成されています。

以下で、それぞれのエリアの特徴について解説します。
マンハッタン (Manhattan): 観光の中心!誰もが知るNYの顔
ニューヨークと聞いて多くの人がイメージするのが、このマンハッタンです。
マンハッタンは、ニューヨーク州の西端、西隣のニュージャージー州との州境のハドソン川に浮かぶ半島です。
高層ビルが立ち並び、タイムズスクエアやセントラルパーク、ウォール街、チェルシー、グランドセントラル駅、メトロポリタン美術館、市立図書館などなど、有名観光スポットが集中しています。
SEX AND THE CITYやゴシップガールなどのニューヨークを舞台とした作品のロケ地を挙げだしたら、キリがありません。
面積は5つの区で最も小さいですが、経済・文化の中心地です。
ニューヨーク市の中でも最も人の出入りの多い、まさにニューヨークの中心。
交通の便も他の地区に比べて遥かに良く、ここに住むのは外から来た人間にとっては憧れです。
当然、家賃・物価などの平均的値はニューヨーク市内でも最高価です。
ブルックリン (Brooklyn): オシャレ最先端!トレンドの発信地
マンハッタンの東側、ブルックリン橋を渡った先にあるのがブルックリン、正式名称をキングスと言います。(ただし誰も呼んでいるのを聞いたことがありません。笑)
かつては倉庫街でしたが、現在はおしゃれなショップやカフェ、アートギャラリーが集まるエリア(ダンボなど)に変貌し、若者やアーティストに人気の街となっています。
有名なエリアとしては、古着屋やカフェのあつまるウィリアムズバーグ(ベッドフォード)、ヨーロッパの町並みのようなダンボ、アーティストが多く住むブッシュウィック、最近カフェなどが増えて人気が高まるグリーンポイントなど、流行に敏感な人なら外せないスポットがたくさんあります。
マンハッタンからはブルックリン・ブリッジ、マンハッタン・ブリッジ、ウィリアムズバーグ・ブリッジという3つの橋と地下トンネルで結ばれていて、マンハッタンまでのアクセスは地域によりますが20分〜1時間といったところ。
家賃・物価に関してはマンハッタンよりはやや下がるものの、上にあげたような人気エリアは、年々マンハッタン並かそれ以上にコストが上昇しています。
クイーンズ
マンハッタン東部、ブルックリンの北部に位置するのがクイーンズ。
ニューヨーク市最大の面積を持つクイーンズは、非常に多様な人種と文化が共存するエリアです。
ニューヨークと世界を繋ぐJFK空港と、国内線メインのラガーディア空港などが位置するもこの地区。
チャイナタウン(フラッシング)やリトルインディアなど、様々な国の文化に触れられるのが魅力です。
マンハッタンやブルックリンに比べると華がなく、若い人にはあまり人気のない、やや地味な印象のあるエリアですが、家賃や物価が安く、部屋も(マンハッタンと比べて)広めのところが多いので、とても住みやすい地区です。
特にアストリアやフォレストヒルズ、サニーサイド、ウッドサイドといったエリアは、日本人が多く買い物も便利なので、来たばかりの人には暮らしやすくオススメです。
LIC(ロングアイランドシティ)と呼ばれるエリアは2014年ごろから開発が進み、近年はとても活発になってきた印象です。
ブロンクス (The Bronx): ヒップホップとヤンキースの故郷
マンハッタンの陸続きの北部、ブロンクスは、ヒップホップカルチャーが生まれた場所として有名です。
また、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムがあることでも知られています。
広大なブロンクス動物園やニューヨーク植物園など自然を楽しめるスポットもありますが、他の地域に比べるとあまり治安は良くありません。
ちなみに、管理人の大好きな映画、「小説家を見つけたら」はこのブロンクスが舞台となっています。
以下でおすすめしている映画を見ていくと、ニューヨークがより楽しめますので、ぜひチェックしてみてください。
家賃・物価のことは詳しくはわかりませんが、マンハッタンへのアクセスが非常に良いにも関わらず、治安のせいか比較的安い印象があります。
ニューヨークは本当に治安が悪いのか?元在住者が徹底解説!(危険エリアマップ付)【2019年版】
スタテンアイランド
マンハッタンの南に位置する島がスタテンアイランドです。
マンハッタンの金融街(ウォール・ストリート)から出ている無料のスタテンアイランド・フェリーに乗れば、自由の女神やマンハッタンの摩天楼の美しい景色を海上から眺めることができます。
比較的のどかな住宅街が広がっています。
ブルックリンからは橋で繋がっていて、車での行き来が可能です。
船着場近くに9.11のメモリアルがありますが、それ意外特に目立った観光地はなく、どちらかと言えば居住区的な側面が強いエリア。
ニューヨークの学校に通うあるいはニューヨークで仕事をしている人で、ここに住んでいる人にはまだ出会ったことがありません。
【地図で丸わかり】観光のメイン!マンハッタンの主要エリア徹底ガイド
さて、ここからは観光の中心となるマンハッタンを、さらに詳しくエリア分けして見ていきましょう。
マンハッタンは大きく「ダウンタウン」「ミッドタウン」「アップタウン」の3つに分けられます。
それぞれのエリアの位置関係を地図で確認しながら、特徴と主要スポットを解説します。

ダウンタウン (Downtown):ニューヨーク発祥の地と金融の中心
ダウンタウンは、マンハッタンの南端エリアです。
ニューヨークの歴史が始まった場所でもあり、現在も世界の金融センターとして知られています。
- エリアの特徴: 歴史的建造物と近代的な高層ビルが混在。ウォール街周辺はビジネス街の雰囲気。
- 主要観光スポット :
- 自由の女神 & エリス島: フェリーでアクセス(バッテリーパークから出発)
- ウォール街 (Wall Street): チャージング・ブル像が人気
- 9/11 メモリアル & ミュージアム: 感動的な追悼施設
- ワン・ワールド展望台: 絶景を楽しめる超高層ビル
- ソーホー (SoHo): おしゃれなブティックやギャラリーが集まるショッピングエリア
- チャイナタウン & リトルイタリー: 異国情緒あふれるグルメスポット

ミッドタウン (Midtown):眠らない街!NYの象徴が集結
マンハッタンの中央部、最も活気があり「これぞニューヨーク!」という景色が広がるエリアです。
- エリアの特徴: 超高層ビル、有名デパート、劇場、ホテルなどが密集。常に多くの人で賑わう。
- 主要観光スポット (地図上の位置を確認!):
- タイムズスクエア: 世界で最も有名な交差点の一つ。夜景は必見!
- エンパイア・ステート・ビルディング: ニューヨークのシンボル的展望台
- トップ・オブ・ザ・ロック展望台 (ロックフェラーセンター): エンパイア・ステート・ビルも望める人気展望台
- ブロードウェイ: ミュージカルの本場
- ニューヨーク近代美術館 (MoMA): 世界最高峰の近現代アート
- グランド・セントラル駅: 美しい建築様式のターミナル駅
- セント・パトリック大聖堂: ミッドタウンに佇む荘厳な教会
- 5番街: 高級ブランド店が軒を連ねるショッピングストリート
アップタウン (Uptown):緑と文化、洗練されたエリア
セントラルパークを中心に、その東西に広がるエリアです。ミッドタウンの喧騒から離れ、落ち着いた雰囲気が漂います。
- エリアの特徴: セントラルパークの広大な緑、高級住宅街、世界的な美術館や博物館が集まる。
- 主要観光スポット (地図上の位置を確認!):
- セントラルパーク: ニューヨーカーの憩いの場。散策やピクニックに最適。
- メトロポリタン美術館 (The Met): 世界最大級の美術館(アッパー・イースト・サイド)
- アメリカ自然史博物館: 映画『ナイトミュージアム』の舞台(アッパー・ウエスト・サイド)
- グッゲンハイム美術館: 独創的な建築も魅力(アッパー・イースト・サイド)
- ハーレム: ゴスペルやジャズなど、ブラックカルチャーの中心地
マンハッタン以外の区も魅力的!【エリア別マップで見る見どころ】
マンハッタンだけでも見どころ満載ですが、時間に余裕があれば他の区にも足を延ばしてみましょう。
地図で位置を確認しながら、代表的なスポットをご紹介します。
ブルックリンのおすすめスポット
- ブルックリン橋: マンハッタンとブルックリンを結ぶ象徴的な橋。歩いて渡るのがおすすめ。
- ダンボ (Dumbo): ブルックリン橋のたもとにあるおしゃれエリア。石畳の道とマンハッタンの景色が絵になる。
- ウィリアムズバーグ: 古着屋、カフェ、ストリートアートなどが集まるトレンド発信地。
クイーンズのおすすめスポット
- MoMA PS1: コンテンポラリーアートの発信拠点。
- フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク: クイーンズ最大の公園。全米オープンテニスの会場。
- ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ: 映画やテレビに関する博物館。
ブロンクスのおすすめスポット
- ヤンキースタジアム: 野球ファンなら一度は訪れたい聖地。
- ブロンクス動物園: アメリカ最大級の都市型動物園。
- ニューヨーク植物園: 四季折々の美しい植物が楽しめる。
スタテンアイランドのおすすめスポット
スタテンアイランド・フェリー: 無料で乗船でき、自由の女神とマンハッタンのスカイラインを一望できる最高のビューポイント。
定番!おすすめの無料地図アプリ
Google Maps: 言わずと知れた定番アプリ。経路検索、オフラインマップ機能、スポット情報など万能。
Citymapper: 公共交通機関の乗り換え案内に特化。リアルタイム情報も豊富で、ニューヨーカーにも人気。
Transit: シンプルで分かりやすい公共交通機関アプリ。地下鉄やバスの接近情報が見やすい。
紙の地図もやっぱり便利!入手場所は?
ニューヨーク観光中にスマホの電波が届かなくなってしまったり、充電が切れてしまったりして、いざという時に使えないことがあるかもしれません。
そのような時のためにも、紙の地図をひとつ持っておくと安心ですね。
紙の地図は以下のような場所で購入することができます。
- 観光案内所: タイムズスクエアなどに公式の案内所があり、無料の地図やパンフレットが手に入ります。
- ホテル: 多くのホテルで、ロビーに周辺エリアの地図が置いてあります。
- 書店: より詳細なエリアマップや専門的な地図が購入できます。
amazonなどでも購入できるので、事前に日本で購入して持っていくのもいいかもしれませんね。
地下鉄路線図(Subway Map)も必須アイテム!
ニューヨーク観光の足となるのが地下鉄です。
複雑に見えますが、路線図があれば乗り換えもスムーズ。
駅構内や、MTA(ニューヨーク市交通局)の公式サイト、地図アプリなどで確認できます。
事前にダウンロードしておくのがおすすめです。
まとめ:わかりやすい地図を味方に、ニューヨークを満喫しよう!
広大なニューヨークも、地図を使いこなせばもっと身近に感じられます。
この記事でご紹介した5つの区の特徴や、マンハッタンのエリア分け、そして主要な観光スポットの位置関係を頭に入れておけば、旅行の計画も立てやすく、現地での移動もスムーズになるはずです。
ぜひ、あなたにとって「わかりやすい地図」を見つけて、ニューヨークの街歩きを存分に楽しんでくださいね!
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