世界有数の大都市であるニューヨーク。
その街を舞台とした映画は数知れません。
今回は、これを見てくればよりニューヨークが楽しめるだろうなと思う、私的おすすめニューヨーク映画をラインナップしてみました。
チャンスがあれば、ぜひニューヨーク旅行の前にでも見ていってください。
きっとその記憶があなたのニューヨーク旅行体験をアップグレードさせてくれるはず!
恋愛もの
ニューヨークの巴里夫(パリジャン)
パリから、離婚した妻が連れていった子供のためにニューヨークへ越してきた小説家の、ニューヨークでのドタバタ生活を描いた物語。
移住者から見たニューヨークを、非常に的確に、絶妙なテンポで描いている作品で、長く暮らした自分も思わずニヤニヤしてしまう演出がちりばめられていました。
恋愛という括りにしていいのかは少し微妙ですが、心温まる、それでいてニューヨークの街を堪能できる名作です。
華麗なるギャツビー
レオナルド・ディカプリオ主演の有名原作の映像化作品。
素晴らしい映像美と音楽、そして古き良きニューヨークを描いた名作です。
特にクイーンズブリッジからマンハッタンを行き来する様は、クイーンズ民にとっては胸熱。
誰がなんと言おうとこれは恋愛映画。
愛を貫いた男ギャツビーの生き様に、エンディングでは思わず拍手したくなりました。
マイブルーベリーナイツ
ジャズシンガー、ノラ・ジョーンズの女優デビュー作。
恋愛、というジャンルに入れていいのか迷いましたが、一般的にはそういう分け方らしいです。
メインは、恋愛パートよりも旅を通して彼女が成長していく部分。
カラフルなんだけど、どこを切り取ってもしつこすぎない、絶妙な色使いが素晴らしい作品。
残念ながら舞台となったカフェは今は閉店してしまったようです。
ヒューマンドラマ
LIFE!
原題:The Secret Life of Walter Mittyを映画館で見た時の衝撃たるや。
圧倒的映像美と音楽のコラボレーション。
そして一人の冴えない男が旅を通して成長していき、愛を掴むまでの物語。
オープニングのグラフィックデザインから最後までの映像構成も素晴らしく、最後まで飽きずに楽しむことのできる、何度も見たい名作。
主にアップタウンからミッドタウンが舞台となっているのですが、ニューヨークという街を絶妙にうまく使った作品です。
はじまりのうた
アイルランド出身の元ミュージシャン監督が、名作「ONCE ダブリンの街角で」に続けて撮った本作は、キーラ・ナイトレイを主演にした、あるシンガーの物語。
予定調和に見せかけて少し外しつつ、だけどもスムーズに、鮮やかに進んで行くストーリーは、「もっと見たいのにもう終わってしまった」と思ってしまうような、まるで名曲に出会った時と同じような感覚を覚えます。
ロウアーイーストサイドのサブカルチャー溢れる空気感が、とてもよく取り入れられています。
マイ・インターン
働く女性の強さを描く作品はここ数年の映画界のブームでもあり、正直またこのパターンか、と辟易していた部分もあるのだけれど、ロバート・デニーロという脅威の役者によって覆されました。
後から紹介するタクシードライバーの主人公とは同じ人物には思えないほど好感度の高い超人ジェントルマンに扮するデニーロの演技力、表現力に、ただただ圧倒されるばかりでした。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
レオナルド・ディカプリオ扮する一人の男がが巨万の富を得て狂い、堕ち、そして再生するまでの物語。
自分の住んでいたアパートの直ぐ横がロケ地になったこともあって、世間の評判とは裏腹に私的には愛して止まない名作。
これが現実にあり得ると思わせるのがニューヨークという街のすごさでもあり、恐ろしさ。
ディカプリオの怪演ぶりも素晴らしい。
アクション
レオン
誰もが知る名作はやっぱり名作。
多くは語りません。見てない人は、絶対見た方がいい。
ナタリーポートマンの圧倒的美しさ。
キック・アス
どちらかといえばコメディに分類されるかもしれない本作は、おバカで、痛くて、それでいて爽快な、素晴らしいエンターテイメント作品。
それほどニューヨーク感を味わえる作品でもないですが、ただただ好きです。
サスペンス
ゴッドファーザー
ニューヨークを舞台にした映画でも名高いゴッドファーザーシリーズ。
街を歩けば、あのイタリアンマフィアたちが闊歩した舞台をあちこちに見ることが出来ます。
三部作全てを見るのはなかなか力が入りますが、がっつり物語に入り込んだ後に見るニューヨークの景色は、感動すら覚えます。
タクシードライバー
カルト的人気を誇るマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロのタッグによる作品。
ニューヨークのダークサイドを見事に描ききっています。
見た後はその世界観から抜け出せず、街を走り抜けるイエローキャブの中に、思わずトラヴィスの姿を探してしまうかも。
コメディ
ナイト・ミュージアム
ベン・スティラー主演の博物館コメディ一作目の舞台が、ニューヨークの自然史博物館なのは有名。
展示物たちと夜警さんのドタバタなやりとりは、カップルで見ても家族で見ても、心温まります。
もし自然史博物館に行かれるなら絶対に見ていったほうがいいし、予定になくてもこの映画を見た後ならきっと行ってみたくなるはず。
ホーム・アローン2
名作ホーム・アローンの二作目。
幼い頃に見たこの映画の中の景色が、ぼくにとってのニューヨークの最初のイメージであり、未だに五番街ではこの映画のことを思い出してしまいます。
あの素敵なおもちゃ屋さん、FAOシュワルツはもうなくなってしまいましたが、マコーレ・カルキンがやりたい放題したあのホテルや鳩おばさんの広場の景色は未だ健在です。
ミュージカル
ニューヨークにはブロードウェイに数多くの劇場がありますが、中でもニューヨークを舞台にしたミュージカルはそれほど数多くありませんが、これだけは絶対に抑えておきたい一作。
RENT
舞台は1989年。様々な苦悩を抱えた若者たちの生き様は、時代は違えどもやはり「ニューヨークらしさ」を感じさせます。
街の情景もさることながら、そこで暮らす若者たちの夢と苦悩を表現した本作を見れば、街で見える景色がまた少し、違って見えるかもしれません。
さいごに
映画では、観光ガイドが見せてくれない知られざるニューヨークの一面が描かれます。
何気なくみた当たり前の景色が、映画の中ではとても重要なシーンに使われていたり。
多くの人種が集まり、多様性のカタマリのような街だからこそ、見え方は本当に千差万別です。
映画を通して違った視点を得てから街を眺めてみると、より一層楽しめるかもしれませんよ。
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