留学ーーーその中でも大学進学を目指す方にとっては大きな壁であるTOEFL。
世の中にはTOEFL関連の情報は溢れていますが、やはりそれぞれの人に合うものと合わないものがあり、例えば自分の場合でも満点取った人の勉強法とか読んでみてもも、そもそもその人は地頭がいいから何書いてるかわからなかったり、むしろ80点しか求めてないのにそんなレベルの高いことしなくてもいい、ということもあります。
そんな中で、高校時代英語の成績が42人中40位だったぼくが、大学の入学要件である80点(満点120点)をなんとかギリギリ必死に泣きそうになりながら取った勉強法がもしかしたら参考になる人もいるかもしれないと思い、数年前に後輩向けに書いた私的勉強法ノートを改変・加筆して記事にしてみました。
これからTOEFLを勉強する方のお役に立てますように。
学習する姿勢について
問題の解き方云々に行く前に、まずはTOEFLを勉強するための姿勢について考えていきましょう。
分析と理解
TOEFLにおいて一番重要なのは「アホほど問題を解いてただ数を重ねること」ではありません。
もちろん問題を沢山解くことを無意味とは言いませんが、基本的に最も重要なのは分析と理解です。
当時周りを見ていてよく思ったのですが、問題を解いてる際、
解きました→答え合わせしました→間違ってた部分の解説読みました→はい終わり
みたいな人があまりにも多かった気がします。
ぶっちゃけこれだと、いつまで経ってもTOEFLの問題(特にリーディング)は読めるようにはなっても解けるようにはなりません。
「読める」と「解ける」は違う
リーディング(リスニング)の問題の読める(聴ける)と解けるは全く別の話だということです。
「読める=解ける」だったら 元々英語が出来る人は余裕で出来るはず。
でも何故かそうじゃないのがTOEFL。
そりゃそうです。そういう風に作ってあるから。
お前が何を知っとんねん、との声が聞こえてきそうですが
そういうこと言う人は多分、わかってないんだろうなと思います。
問題をどれだけ理解して分析したのか。
それをちゃんとやった人は、何故ぼくが「そりゃそうです」なんて言ったかわかるはず。
問題の仕組みを理解する
前置きが長くなりましたが、一番重要なのは問題が「どういう作りになっているのか」を理解するということです。
本文ではなく、問題。
本文そのものよりもまず、問題で何が聞かれているかを理解することが、Readingへの取り組みには非常に重要です。
問題の種類
例えばリーディングにはどんな種類の問題があるのかを見て行きましょう。
リーディング関連の参考書を読んだことがある方は分かると思いますが、何故あれほど口うるさく 問題の種類の話がされているのでしょうか?
問題の形式ですが、確か覚えてる限りでは
- factual(negative)ー事実を問う問題
- implicationー含意を問う問題
- inferenceー推測させる問題
- Referenceー代名詞を問う問題
- summaryー要約
- vocabularyー単語
- highlightーハイライトの部分を問う問題
の七種類くらいがあったと思います。
ここでただ「これだけ問題の種類がありますよん」って紹介してるわけではなく、 これらの問題の構造がどうなっているかを理解する事によって、本文そのものがどういう作りになっているかを理解できるからこの問題の種類に対して非常に細かく説明されているのです。
この問題の答えが何でaなのか?何でこの問題を聞くのか?どこでそれがわかるのか?
もっとシンプルに言うと、何故、またはどのようにしてその問題が成り立っているのか?
それを分析及び理解するわけです。
問題から本文を読む。
本文→問題にいくのではなく問題→本文を見る。
さらに、答えの理由よりも間違いの理由を探す。(別記事にて詳しく述べます。)
ここから何が分かるのでしょうか?
それはずばり、本文の読むべきところと 読まなくていいところがわかる。
授業や問題集の解説で「問題の、ここの、ここがキーワードだから、はい、問題文のここと対応してるよね!はい、これ答えね!」みたいなのがあります。
確かにその通りなんですが、これも先述の問題の仕組みを理解していなかったら、この解説がなんのこっちゃわかりませんよね。
こういう風にして 一見遠回りに見える作業を経ることで、Reading問題に対しての姿勢が120%変わります。マジで。
練習問題の解き方も、問題集や授業の理解度も全然変わるはず。
大事なのは一点集中
一番注意して欲しいのは一つのことに集中する事。
今日は単語、明日はライティングとリスニング、その次は一日休憩して木曜はスピーキングのテンプレでも覚えて、金曜はリーディングの問題を解こうかなー・・・なんて、こんな風に勉強するくらいなら三日ひたすら単語だけやった方が良いです。
結局TOEFLってのは「慣れ」が一番大事です。
そのためには同じ事を何度も、何日も続けて体に慣れさせる事が大事。
毎日バラバラに雑多なことをすると、次やるときにはもう前にやったことは忘れてしまっています。
着実に、1つずつこなしていきましょう。
勉強の取り組み方
さて、基本的な勉強に対する姿勢がわかったところで、具体的にどういった風にTOEFLを勉強していけばいいのかを解説していきたいと思います。
おすすめの勉強フローチャート
勉強の流れとしておすすめなのは、以下のような感じ。
- 単語力&文法力養成し読解力をつける
- 英語のみで理解出来るようにリーディングを解く。
- オフィシャルガイドで全体的に慣れながら分析
- テンプレートを知る/作る
- 問題をひたすら解きまくる
このような順番で勉強すると段階的に英語が理解出来るようになっていき、最終的にはTOEFLを解く流れが体に馴染むと思います。
なにはともあれ単語力&文法力がまずは必要です。
ちなみにこのフローチャートに合わせた単語帳&参考書は最後にまとめて紹介しています。
単語力&文法力養成し読解力をつける
まず前提条件である、単語。
だまされたとおもって徹底的に単語をやってください。
それも、1000個なんとなくで覚えるより200個完璧に覚えて下さい。
曖昧にたくさん覚えるより確実に知っているものを増やす。
もちろん理想は、全て完璧に覚える事ですが。
だまされたと思って、一週間問題解くのピタッと辞めて、本気で単語帳一冊全部覚えてみと。
本当にこれが全てちゃんと覚えれてたら多分読むスピードが段違いに上がっていると思います。
ちなみにReading30点中、単語の意味を問う問題が占める率なんと約4点。
TOEFL勉強してる人ならばこの4点の重みがいかほどのものかご理解頂けるはず。
単語だけは裏切りません。単語むちゃくちゃやってて語彙力も半端無い。だけど全然点数が取れない・文が読めないって人は、中学生くらいの文法からやり直して下さい。(割とガチで)
文法力の復習には「一億人の英文法」がおすすめ。
TOEFL専門ではないですが、基礎的な文法を作り直すのであればこの書籍をベースに理解しなおせば良いと思います。それくらい分かりやすく、詳しく書いてくれている。こいつで基礎をしっかりたたきなおしましょう。
2.リーディング問題を解く
やっと問題かと言った感じですが、本当にこんなもんだと思います。
今までのプロセス(前回の記事も含めて)を経て初めて問題を解いて意味が出ます。
で具体的な取り組み方ですが以下を守って下さい。
(ここでは例としてリーディングの解き方を挙げますが、他の分野も基本的に流れは同じです。)
1)20分(本番と同じ問題時間)時間厳守(間に合わない場合自分がどこまで出来たのかをチェックして、延長して残りを解く)
2)解き終わったら間違えた問題を120%理解する。
3)わからなかった単語を絶対放置しない。
4)全部終わった後精読。文法的にわからない部分を残さない。
これら全部をやったら例えばリーディングだと大問一つに対し、恐らく最低でも一時間半~二時間はかかるはず。
いいんですそれで。
同じ時間で3問4問解くよりよっぽど理解が深まるし次に生きる。
ちなみに絶対に問題集を解くとき問題集の本文及び問題に直接書き込みしないこと。
数こなせるようになった時に同じ問題をもう一度やるためです。
この、「もう一度やる」という作業にはめちゃめちゃ意味があります。
というのはReadingにおける文章というのは同じようなテーマに基づいたことが多いため、本番でも「あ似たようなのやったことあるわー」みたいことが多々あります。(もちろん数こなしてる方限定ですが)
そういう時内容をある程度予測してやることが可能ですよね。
その感覚を養うため、一つの問題を、時間をあけて数回こなします。
ちなみにある程度出来るようになったら(=本文を読んでわからないところがある程度なくなったら、わからない単語が専門用語を除いて5、6個くらいになったら?)3)、4)の作業は飛ばして数を増やしてもいいかも。
大事なのは毎日続けること
一日一問(大問ね)で良いです。
これを毎日やってください。
やりつつ単語もキープして取り組んで下さい。
(可能であれば3800のRANK3まで目指して。)
これで一ヶ月続けたらリーディング20点越えは余裕だと思います。
実際にぼくはここまでストイックにはやってませんが、それで大体平均22点くらいでした。
ちゃんとやれば余裕でそれを余裕で越えられるってコトです。
3.オフィシャルガイドで全体を理解
上の問題集がクリアできる頃には、英語の解説を理解するだけの語彙力が余裕で付いているはず。
ここでようやくオフィシャルガイドに手を出します。
ETSオフィシャルガイド
最初からある程度英語がわかるという人はこれから始めれば良いと思いますが、とにかくこれは英語版を使って解説を英語で理解することが目標。
これを使ってTOEFLがどういう仕組みになっているのかを理解し、分析します。
一見英語の勉強じゃないように見えますが、そうです。これは、英語の勉強というよりは戦略を理解するものです。
がむしゃらに鍛えるのではなく戦い方を身につける。
このガイドブックはそのための戦術指南書のようなものです。
そして過去問に取り組みながら、他の3つの項目(リーディング、スピーキング、ライティング)の仕組みを学びましょう。
4.テンプレートを知る/作る
TOEFLの問題には、テンプレート(型)があります。
毎回ランダムなスタイルで問題が出されているわけではなく、一定の法則で問題が出されています。
それを分析し、どういうパターンなのかを理解する事が、高得点を狙う秘訣。
特にスピーキングとライティングに関しては、公式ガイドに載っている模範解答を一度全て並べてみて、それぞれの答え方の共通点を見つけ出してみるとわかりやすいと思います。
5.問題をひたすら解きまくる
そのままです。
基礎力をつけ、分析を終え、テンプレートが出来たら、あとは実践あるのみ。
解いて解いて解きまくって、ひたすら慣れてください。
問題を解きながら、「はいはい、このパターンね」とか思えるようになればこっちのものです。
また、こういった大筋の勉強と合わせて、ニュース系のサイトやテストがうけられるサービスを利用(最後に紹介)して、とにかく英語にふれまくること。
「慣れる」ということが何よりも重要なので、意識的に日々の読み物などに英語を取り入れましょう。
実戦での解き方
ではここから、これまでの内容を踏まえて実際に試験を受けるときの手順を解説します。
主にリーディングに的を絞って話しますが、基本的にはどの項目でも同じような感覚で取り組めば大丈夫です。
0.タイトルを頭に刻み込む。
テストを開始すると、大問1の問題が登場します。
右上には1:00:00のタイマーが表示されているはず。(もしダミー問題が混入している場合は1:20:00になっているはず。)
当然のことながらこの60分の間に大問3個解く訳なので、1大問につき制限時間20分は厳守しましょう。
そしたら、まずは最初に頭のなかにタイトルを叩き込みます。
リスニングだろうがスピーキング、ライティングだろうが同じです。意地でも理解して下さい。
理由は簡単。タイトル=その問題の内容を示すものだから。
例えば...
Zoologyとかタイトルにあったら「あー動物の話か。」くらい。(そりゃそうですよね)
なのでまずタイトルを見てざっくりと内容を考えてみる。PrehistoricalZoology(変かこれは。)だったら先史時代の動物か古代生物学かなんか古代生物紹介すんのかなとか。
(ぼくはここでメモります。「title:Prehis,zoo,古代生物?」とかこんな感じ)
1.パラグラフリーディング開始
タイトルが頭に刻まれたら、パラグラフリーディングってやつを開始します。
考えながら第一パラグラフの最初の文、あるいはその次くらいまでを読む。
そしてこの論文の方向性何を言わんとしているかを探る。
(もちろん論文によってどこらへんで核心をついてくるかは差がありますが大体1、2行目)
そこで大事なのはキーワードを見つけ出す事。この論文は何の話なのかってのを見つける。
さっきのPrehistorical~だとして最初の文にPrehistoryとかmountainとかseaとか出たら第一パラグラフは先史時代の地形の話かと。
(ここでもメモ。「<1>.mountain,sea,地形」とか)
じゃあもしかしたら古代生物の山住んでた奴と海住んでた奴の比較とかじゃね?とか予想してみる。
ほんで2パラ目の頭を読む。coelacanthって単語が出て来た。知らない単語。ちょっと読み進めてみる。海に住んでた古代生物っぽい。何とかカンス・・・シーラカンス?
(メモ=coelacanth,シーラカンス?)
同じように3パラ目の頭読むとbonesがchangeとかevolveとか。骨が進化したのか。ということは1パラの海に住んでた古代生物が骨が変化して陸にあがったとか?
(メモ=bones,change,evolve)
3パラ目まで読んだこの時点でこの論文がどういう流れになってるか大体予想出来たはず。
「なるほど古代生物の進化の過程でどうやって奴らは海から陸に上がったのか」みたいな。
住みかの変遷みたいな感じかなと予想。
大体3パラ目まで読むとこのようにして大体論文構造は理解出来ます。
一応4パラ目も見るとarmだとかlegだとかfingerだとか。予想通り。
進化の過程の話です。
(メモ=進化変化,arm,leg,finger)
まぁその後も過程の話が続いて結論だとかそういう風になるはず。
同じように読んでみて同じようにキーワードだけメモる。
これがパラグラフリーディングです。
これで論文の全体の内容と各パラグラフでどういう話の展開が成されてるかを理解する。
この間1~2分くらいです。
2.単語&最終問題
このパラグラフリーディングが終わった段階で、横のバーのスクロールが一番下になってるはず。
じゃあ右のNext?のボタンを押したら1問目が登場。
もしこの1問目が単語の問題だったら10秒以内に解く。
わからなかったら適当に「ぽい」のを選んでnext。
TOEFLの単語の問題で聞かれる単語はTOEFLの必修単語です。
つまり、本文読んで予測してっていう過程を経なくても取れる問題です。
わからなかったら単語力不足です。ドンマイ当て勘でスルーして下さい。
時間が余ったら最後に本文読んだりしてやって下さい。
それでnext。next。next。
単語の問題が出てきたら即解く。ほんでnext。
この要領で単語を全部潰しその他の問題はスルーして最後の問題まで行きます。
他の問題は後回しで最後の問題です。
ここで最後の問題に置かれているQuestionを見る。
一番多いのがおなじみの6文から3文を選ぶパターン。
本文の内容に一致するもののを選ぶ問題なんですが、ココでミソなのが、ここにある6文のうち、・っb正解じゃない3文は本文の内容に沿ってないもの・・・ではないということ。
は?と思う人もいると思いますが、実はそうなんです。
6文中5文くらい本文の内容に沿ってたりする。(これは問題によって差があるので一概には言えない)
じゃあ3文選べないじゃんって思うかもしれないけど違うんです。
question文の下枠の上に、太字で書かれている一文があります。
ここには本文内容の一事実が書かれている事が多い。(そうじゃないこともある)
上の1.で出した例の文だったら、例えばanimal from seaがmoutonにmovedとか。
問題文はこの内容に当てはまる3文を選べと言ってる訳で本文の内容に当てはまった文を選べと言ってる訳ではないんです。
ここではこの太字の一文を丸写しあるいは分かる程度のキーワードを抽出して適当にタイトルの横とかにメモっときます。
それで終わり。解かなくていいんです。
何故か?
この文章に当てはまる箇所をちゃんと読み、そこに当てはまる内容だけを選べばいい。
この段階ではまだ本文読んでませんよね。
でも少なくとも「animal from seaがmoutonにmoved」に関わる部分はちゃんと読まなくちゃいけないよねということ。
これから本文を読んで行くにあたり、このポイントに関わる部分を意識して読むようにすれば最後この問題に辿り着いた時自ずと答えが見つかるんじゃないでしょか。(もちろんそんな簡単じゃないし練習や慣れがいるけど)
そこまで分かればまた右上のボタンのReviewを押して1問目に戻ります。
(当然1問目が単語の問題で終わってたんなら2問目に戻る。当たり前か)
この時点で経過時間5分未満が理想。
3.残りの問題にとりかかる。
残15分。問題数は大体12~14くらい。
うげ一問一分くらいしかないじゃん。と思いますが、実際はこの時点で単語の問題が全部つぶれてるので実際は8~10くらいです。
でも一問一分は理想。
これを達成するために先程のパラグラフリーディングが生きてくる。
というのもTOEFLのReading問題はご存知の通り各パラグラフ毎に問題が設定されていて順番通りに問題が出ます。
もしパラグラフリーディングをちゃんとして全体の内容と流れがある程度予測出来ていれば問題における余分な選択肢が二つまでは簡単に絞れます。パッと見で。
だってそのパラグラフに何が書いてあるかわかってれば、そこには明らかに書かれていないであろう事は絶対に間違いじゃん、ていう。
そしたらあと二つの選択肢を決定づけるのは、例えば尋ねられている二つの事象A&Bの関係性(+-、=or≠、AbutBなど)など。
(前回の記事で書いた通り、復習の際はなぜbが答えなのかではなく、なぜa,c,dが間違いなのかを理解する事。それが読み方のスキルアップに繋がります。)
当然パラグラフリーディングによってそのパラグラフが何について書かれているかを理解しているかどうかは、このようにして問題の解くスピードや理解力に大きく関わります。
そのパラグラフが何について書かれているかわかっていれば、ディティールを読む際も「このパラグラフは○○の話だから~」という前提が頭にあるのですんなりと入ってくる。
わからない単語は恐らく「○○」に関わるものとして大体の予測が立てられる。
Forexample,とかwhichmeans…とかは内容によっては○○に関する単なる補足説明なのでわかってたら読み飛ばせる。
そうやって重要な場所だけを拾うのに。パラグラフリーディングによる概要をざっくり掴む作業というのはとても大事なのです。
もちろんいきなりは出来ません。慣れです。練習です。
数こなしてください。(もちろん前述の通り正しいやり方で)
そして一問一分の正答率をあげていく。
4.見直し
理想は2、3分残ってる事です。
(ちなみにぼくはいつもギリだったので以下は理想です。)
わからなかった問題、自信のなかった問題の番号をすみっこにでもメモっておくと、この時便利です。
それをもとにReviewボタンを使ってその問題に戻り改めて見直す。
この時重要なのは全部問題を見直すのではなく、分からなかった問題を一問でも減らす事。
特に「これは皆間違ってそう」に取り組む(これはもう慣れによる予想でしかないですが)。
TOEFLの配点というのは一問毎の平均正答率で変化するそうです。
皆が合ってる問題は配点が低い。
皆が間違ってる問題は配点が高い。
故に、「みんな間違ってそう」な問題は意地でも取りたい。
それに残り時間を費やします。
時間が足りない時は
時間が足りなくなった!
残り3分。残り問題数5問。1問1分じゃ足りへん!
こんな時どうするべきか。
ここはぼくの友人のアイデアを推します。
というのは、残り1分になるまでは、リズムを崩さず確実に解く。
1問1分だとして、2問は確実に解く。残り1分で残り3問解く。
全部を50%で解くより、確実な正解を出来るだけ増やす。
これがコツだと思います。
全部50%だったら、全部間違ってる可能性もありますしね。
おすすめ参考書
最後に、ぼくが実際に上記の勉強法を実践するにあたって活用した参考書をまとめて紹介します。
英単語&文法
持論ですが、TOEFLで最後にもの言うのは単語力だと思っています。
どれだけやっても損はしないので、徹底して養成して下さい。
キクタン TOEFL 【頻出編】
言わずと知れた英単語帳。たった800でこの濃度はすごい。ちなみにiPhoneアプリ版も使いましたがやっぱり本の方が使いやすいと思います。多分一番覚えてた時期で8割くらい。CDがついてるのですが、通学中はこれをひたすら聞いていました。
TOEFL 英単語3800
こちらも超有名な定番単語帳。巷ではRANK3まで覚えればTOEFLは完璧になると言われてます。
RANK2以降はキクタンと後述の単語帳と被りが多かったので、ぼくはRANK1までしか覚えませんでした。
TOEFL iBT 頻出英単語1700
地味にこれが一番最初に手にした単語帳。最盛期はほぼ100%覚えてました。これのおかげで上二つはなんとなくでもいけた部分がある。今になってみると正直最初から上二つだけでよかったかもしれません。
一億人の英文法
この本はTOEFLが終わってから手に入れたのですが、勉強している当時に欲しかった本ナンバー1。とてもわかりやすい解説で文法を基礎からしっかり学ぶことが出来、基礎力の養成にとても役立ちます。英文法の基礎を学びたい方は是非。
リーディング
単語力と基本的文法力が付いてきたら、実際に読んで問題を解いてみるのが良いと思います。
が、いきなりガチのTOEFL問題を解き英語解説を見てもどうせわけわかりません。
まずはTOEFL iBT本試験よりも難易度のやや低めな問題集をこなして、ちょっと慣れましょう。
受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング
Z会が出しているリーディング用の問題集。
27問もの問題と解説が含まれていて、とにかく慣れるのにもってこい。
TOEFL TEST対策iBTリーディング
また、有名な対策シリーズも程よい難易度で解説も詳しかったのでよく使いました。
これは二周しました。
問題を解きながら、勉強以外にも積極的に英語を読んで、とにかく英語読む/見る/理解するのに慣れましょう。ウェブサイトや書籍などでとにかく英語に触れまくることをオススメします。
解いているうちにだんだんとパターンがつかめてくるので、それがなんとなくわかってきた頃にオフィシャルガイドの問題へと移行すれば良いと思います。
ETSオフィシャルガイド
もう定番中の定番である、ETSのオフィシャルガイド&過去問。正直、基礎力があれば最初からこの二冊だけでいいんじゃないのっていうくらいの質。
さすがオフィシャルなだけあってかなりの情報量で、TOEFL iBTという試験そのものを分析するという意味ではかなり有効です。ただしこれは絶対に英語版を購入すること。
というのも、このガイドブックの目的は高い点数を取ることではなく、英語の解説を理解出来るようになることです。前までの単語/文法/リーディングの勉強はそれに至るまでの前振りのようなものにすぎません。
リスニング
ガイドブックで徹底的に仕組みを理解したら、あとはひたすら練習問題を解くのみ。
基本的にはガイドブックベースで良いと思いますが、これは数を兼ねるためですね。
TOEFL TEST対策iBTリスニング
ぼくのメインで使っていた以下の本は、レビューでも書かれていますが本当に難しかった。
ただ、これの付属CDを耳にタコができるくらい聞いたおかげで、本番の英語も聞き取りに苦労しなかった気がします。
TOEFLテスト完全攻略リスニング
また、数をこなしたいという型にはこちらがオススメ。
友人が持っていたのを借りていたのですが、数を重ねる、という意味では結構役に立ちました。
個人的にリスニングのキモになってくると思うのはメモ取り。
とにかく問題を解いた後はスクリプトと解答を照らし合わせ、答えがどのようにして導き出されたのかを分析することが大事です。
その上で、どういうポイントを聞いていれば答えることが出来たのかを把握すれば、おのずとメモを取るタイミングがわかってくるはずです。
スピーキング
スピーキングに関しては正直テンプレートを作ることで全てが解決してしまい、むしろリスニング力が重要なのでそれほど勉強に時間を割くことはなかったのですが、強いて練習するとしたらこちらがオススメ。
TOEFL TEST対策iBTスピーキング
同シリーズのリスニングがとてつもなく難しかったのに対し、スピーキングの難易度は低め。
20点越えを目指すくらいの人にはほどよいレベルだと思います。
スピーキング/ライティングともに採点はあっちのルールによるので、絶対の正解、を導けないのが辛いところですが、リスニングと同じように何度も問題と模範解答を照らし合わせながら、どういう答えを導くべきかを研究するのが大切です。
かならず同じタイプの問題は似たような会話の展開で解答が作られているので、それを見つけることができればあとはそれをすぐに呼び出せるようになるのみ。
ライティング
ライティングもスピーキングと同じく型があります。
オフィシャルガイドから型を読み解き、アメリカの論文というのがどういう形で展開されて、完結するのかを理解するのが良いでしょう。
オンラインのサービスなどを使って、ネイティブに採点してもらうのが一番の近道。
TOEFLテストライティング問題100
ライティングの練習には各所でこれが鉄板と言われています。
ぼくも少しやりましたが、自己採点で問題集を解きまくるよりは、ネイティブによる採点を重視し、どういう文章の書き方をするのが良いかを研究する方が伸びる気がします。
TOEFLの勉強に役立つサイト
リーディング/リスニング
まずは読んだり聴いたりに使えるウェブサイトたちを集めてみました。
NPR
世界のニュースを取り扱ったウェブサイト。
NYタイムズやBBCに比べてかなり読みやすく、しかも世界で今起きていることをしっかりと網羅してくれているので、時事問題に触れつつ英語も勉強できます。Podcastの音声も有るのでリスニングにも役立ちます。
VoA
リスニング初心者にかなりオススメできるのがこのVoice of America。
TOEFLの問題レベルに比べると難易度は低いので、まずはこのレベルから慣れていくと良いと思います。
また音声をダウンロードすることができるので、気に入ったトピックはスマホに入れてなんども聴くといいでしょう。
appleInsider
その名の通りアップルの情報サイト。
アップル製品やガジェット好きなら情報収集と合わせて楽しんで読めるのではないかと。
cnet
テクノロジー系のニュースサイト。
こちらもガジェットなどが好きな人は楽しいと思います。
MITNews
マサチューセッツ工科大学のサイト。
MITのラボでこういう研究してます、みたいなのの紹介。
長さが丁度読みやすくていいのと、内容もめちゃ面白いです。
TheGuardian
イギリスのアート系のニュースサイト。
音楽や映画のネタもあり、サブカル好きにはイギリスの最新カルチャーネタを仕入れるのにも持ってこい。
Scientific American
TOEFLでは結構頻出のScience(科学)の分野。
科学とか理系ネタに抵抗があるぼくでも、読んでみると意外と面白かったです。
NationalGeographic
言わずと知れた有名雑誌のサイト。
少し難しめな記事も多いですが、美しい写真と合わせて飽きずに読めるのが最高。Podcast有。
TED
TOEFLに限らず、英語学習者の間では定番と化した上質プレゼンテーションの見れるサイト。
内容がそもそも素晴らしいのに、ダウンロードも出来るしスクリプトもあるしで至れり尽くせり。
好きなプレゼンを見つけて、身振り手振りまで全てコピーすると、びっくりするくらい英語力が上がります。
ツール系
実際勉強するにあたって使えるツール、システムを運用しているサイトたちです。
スペースアルク
英辞郎が内蔵されているので、わからない言葉を探したり、慣用句を見つけるのにとても役立ちました。
一つの言葉に様々な例文が表示されるので、応用しやすくライティングにもかなり使えます。
English-test.net
英語学習者の定番サイト。
英語のサイトですが、TOEFLの練習問題などを受けることができます。
ちょっとしたエクササイズ的に使えるかと。
またオンラインには、無料/有料でTOEFLの模擬試験を受けることが出来るサービスもありますので、ある程度力がついたな、と思ったらそういうのも積極的に利用していくのをオススメします。
TestDEN
会員登録が必要ですが、TOEFLの問題を五回まで無料でうけられるサイト。
本試験前などに試験的に受けると良いかもしれません。
Khan Academy
様々な分野の講義を無料で聴くことができるサイト。
Youtubeと接続されており日本語字幕の表示も可能。自分用のアバターが成長していくという仕組みでゲーム感覚で取り組めます。
本当に英語の出来ないぼくでも、これらの方法でなんとか81点を取ることが出来ました。
このやり方は、参考書や世の中にあるストラテジーに基づいて自分なりに作り直したものですが、あくまでもその基礎は同じですので「ぼくはこのようにして咀嚼・理解し取り組んだ」という、一種の指標だと思って下さい。
ぼくのやり方が正しいかどうかはわかりません。
このようなテクは個人によって合う合わないがあるし、ある程度の点が取れる人っていうのはそれぞれのやり方を確立してます。
みなさんもぜひ諦めず、効率的に頑張ってください。