ニューヨークの街について話すとき、42丁目とか5番街なんて言葉を良く聞きませんか?
実際、具体的にそれがどういう場所でどういう位置関係であるのかを把握していない人も多いのではないでしょうか?
今回紹介するニューヨークの道の番号の意味と法則性が理解できれば、ニューヨーク観光がよりスムーズに、かつより楽しくなることまちがいなしです。
是非ニューヨークに行く前に一読してみてください。
マンハッタンの構造
ニューヨークの街は実はとても合理的に作られていて、中でもマンハッタンは「ストリート(横)」と「アベニュー(縦)」による碁盤目の形になっています。
南から北へ、東から西へ
駅の名前などを見れば一発で分かるのですが、ストリート名は南から北へと番号が増えていきます。
対してアベニューは東から西へと番号が増えていき、それらがきれいに網の目を作っているのです。
(拡大して見てみてください。)
ストリートは日本でいう「〜丁目」。
アベニューは「〜条」になるのですが「〜番街」という呼び方の方が皆さんも馴染みがあるのではないでしょうか。(ショッピングエリアである「五番街」など)
ブロードウェイ
この碁盤目状の街を斜めに突っ切っているのが「ブロードウェイ」であり、いわゆる皆が言うブロードウェイというのは、タイムズスクエアのある42st周辺とブロードウェイがぶつかっている劇場周辺あたりを指します。
その他固有名詞の道について
番号名のついたストリートとアベニューでできていると言ったものの、地図を見れば道の名前はそれに限らないことがわかるハズ。
Houston Stとか、Lexington Avなど、番号ではない、固有の名前のつけられた道も多く存在しています。
これはもともとマンハッタンが開発された「1811年計画」に基づくものです。
"計画の実行にあたり規則的な格子状の道路の整備と、島の地形に左右されない土地の境界線制定が要求された。南北の通りを「アヴェニュー」(日本語では『~番街』)、東西の通りを「ストリート」(日本語では『~丁目』)とした。ハドソン川に平行するアヴェニューには16の番号と文字が割り振られ、島の北端と南端を除くと、ストリートは東が1番街から始まり、西は12番街で終わるようになっている。後にイースト・ヴィレッジとして知られるようになる地域のアヴェニューは1番街より東側に存在するため、西から順にAからDまでの文字が振られ、文字通りアルファベット・シティと呼ばれている。"
出典:Wikipedia
また、別名を持つストリート/アベニューもあり、例えば7番街を「ファッション・アベニュー」と呼んだりというケースが見られます。
他のエリアの仕組み
クイーンズ、ブルックリンにおいても同じように道に番号が振られています。
ただし、マンハッタンがストリートとアベニューしかないのに対し(ブロードウェイを除く)、こちらにはBlvd(ブルバード)、Dr(ドライブ)、Pkwy(パークウェイ)、Rd(ロード)、Pl(プレイス)などさらに多くの呼称を持つ道が存在していて、マンハッタンよりもずっと入り組んでいます。
しかし逆に言えば全ての道に名前があるので、どことどこがぶつかるかですぐに住所が分かり、そういう意味でもニューヨークが非常に合理的に作られた街であることがわかります。
迷子にならないために
完璧ではありませんが、東西南北とストリート・アベニューの関連性は一致しているので、例えば迷子になったとしても、方角さえわかれば高い建物などを目印に、自分がどの方角に向かって歩けばいいのかを判断できます。
iPhoneのコンパスアプリなんかも良いですが、携帯できる小さい方位磁針なんかを持ってると便利かもしれません。
ちなみにぼくは、こういうカラビナタイプの方位磁針を常にぶら下げていて、迷ったらこれで方角を確認するようにしています。(笑)