ニューヨークのタクシー業界に突如現れて激震をもたらしたUber。
その使いやすさと料金設定でニューヨーカーのタクシー利用のスタイルを大きく変えました。
ニューヨーカーにとって素晴らしいサービスはではありますが、個人的にはむしろ、観光客にとって最適なサービスではないかと考えています。
今回は、そんなニューヨークにおけるUberの魅力と使い方を、詳しくご紹介します。
なお本記事中では、初乗車時に$15相当が無料になるお得なクーポンも紹介していますので是非ご利用ください。
また、Uberの登録には電話番号によるSMSの受信が必要となりますので、以下で紹介する登録方法を日本にいるうちに行うようにして下さい。
Uberとは?
そもそもUberってなんぞ、という方もいらっしゃるかもしれません。
Uberは、カリフォルニア、サンフランシスコ発の自動車配車サービス。
2009年ごろからそのサービスをスタートして、スマートフォンを使って簡単にタクシーを呼べるのがその特徴です。
事前にクレジットカード/デビットカード/PayPalの登録をしておくことで、支払いはすべて自動決済で現金でのやり取りが一切不要。
当然、アメリカに来て皆が戸惑うチップも不要です。
公式サイトでは、以下の六つの特徴が挙げられています。
ワンタップでお出迎え
Uberは、自分でタクシーを見つける&止める必要がありません。
アプリで、自分の乗車場所を指定するだけ。
自動的にアプリの方でドライバーに連絡が行き、指定の場所に迎えに来てくれます。
早くて確実な配車
アプリ上で予約してから到着するまでの時間は、ぼくの体験上およそ3~7分。
家を出る前に連絡し、適当なタイミングで家から出るとそこにはもうタクシーが、なんてことも可能です。
明瞭なお会計
事前にルートが表示され、そのルート上で一体いくらかかるかをしっかり伝えてくれます。
前もって支払う料金がわかるのは観光での利用でもかなり安心。
キャッシュレス
支払いがPaypalもしくは登録されたクレジットカードからの自動引き落としなので、その場での現金のやり取りが必要ありません。
運転手とのコミュニケーション量も少なく済むので、運転手とのお金のやり取りやトラブルがないのもメリット。
大切なフィードバック
乗車するとわかるのですが、利用後にドライバーを星5つで評価できます。
これは今後のお客さんがドライバーを選ぶ指標にもなり、星の低いドライバーは拒否することも出来ます。
評価で客数が左右されるので、ドライバーは良い評価をつけてもらうために丁寧なサービスを心掛けているので、必然的に質が良くなるという仕組みです。
割り勘も簡単
Uberの支払いには割り勘モードがあり、友人らと一緒に乗った場合などもアプリ上で割り勘決済が可能です。
これによっていちいち現金をその場でやりとりする必要もなくなるので、非常に便利ですね。
ニューヨークにおける利点
これらのすぐれた特徴を持ったUberですが、なぜこのニューヨークでこそ「役立つ」のか?
イエローキャブは捕まりにくい
街中で多く走っているイエローキャブですが、これが意外と捕まらなかったりします。
特にピーク時は皆がタクシーに乗るので、道ではタクシーの争奪戦が繰り広げられています。
街ではしょっちゅう、タクシーを止めようと手を上げっぱなしで待ちぼうける観光客の姿が。
そんな時、Uberは自分のためだけのタクシーとして指定場所に来てくれるのでタクシーが捕まらずに一喜一憂する必要がありません。
英語によるトラブルを避けられる
観光客の人には英語が不自由な方も多いとおもいます。
そんな方にとって、事前に行き先を指定し、料金もオンライン決済で済ませられるUberは安心。
ぶっちゃけ、乗車をするときの「Hi」以外一言も喋らないこととかザラです。
空港と市内の行き来に関しては、英語が不自由な方がイエローキャブやその他のタクシーで金銭トラブルに遭うことが多いので、ぜひ有効活用したいところ。
ぼったくられる心配がない
一昔前よりはずいぶんとマシになったようですが、それでもタクシーによるぼったくりは未だに聞くことがあります。
Uberではドライバーとの直接のお金のやり取りが一切ないので、このようなぼったくりに遭う心配がありません。
Uberの登録方法
なにはともあれ、まずは登録してみましょう。
登録はWeb、もしくはアプリから可能ですが、利用にはいずれにしてもアプリが必要になりますのでダウンロードしましょう。
Webで登録する場合
まずはUberユーザー登録へアクセスし、ユーザー登録を行います。
ユーザー登録画面で指定の情報を記述。
(おそらくアクセスする場所によって表記が変わるよう。英語ですいません。)
最下部のADD A PROMO CODE、おそらく日本語ではプロモコードを入力などのにあたる部分をクリックして、"yoshiakio"を入力してもらえれば$15分の無料乗車クーポンを取得することが出来ます。(上記リンクからアクセスした場合は事前に入力されているかも)
すべての入力が完了して確認メール(SMS)を受け取って記載された認証番号をアプリ上で入力すれば、登録完了です。
アプリで登録する場合
アプリを開いたら登録をタップ。
指定の情報を入力して「次へ」もしくはFacebook経由で入力を短縮することも出来ます。
一旦登録が完了するとSMSで認証番号が送られてくるので、その番号をアプリ上で入力すれば完了です。
その後支払い情報を入力すれば、準備完了。
利用の前に、メイン画面で右にスワイプ。
"プロモコードを入力"をタップしたら、先ほどと同じく"yoshiakio"を入力することで$15のクーポンがゲット出来ます。
ニューヨークで使えるUberの種類
早速Uberを使いたいところですが、Uberと一口に言ってもサービスの種類がいくつかあり、しかも都市ごとに提供されているサービスが違うのです。
まずはニューヨークで使えるUberのサービスの種類を確認しましょう。
UberX
まずはUberの中でも最もメジャーなUberX。
車種はプリウスなどの乗用車で、UberXとUberXLの2タイプが選択出来ます。
通常のUberXは4人乗り。
開始料金 | $2.55 |
毎分 | $0.35 |
1マイル(1.6km)毎 | $1.75 |
最低料金 | $7.00 |
キャンセル料 | $10.00 |
UberXLは6人乗りの乗用車です。
開始料金 | $3.85 |
毎分 | $0.50 |
1マイル(1.6km)毎 | $2.85 |
最低料金 | $10.50 |
キャンセル料 | $10.00 |
他にもお子さん連れの方のために、チャイルドシートが搭載されたものもあります。
UberBLACK
通常のUberXより高級なUberBLACKはUberのメインサービス。
ベンツなどによるより良いサービスとラグジュアリーなインテリアで、とても快適な移動を楽しめます。
Xと同じく種類が二つあります。
通常のUberBLACK(ハイヤー)は4人乗り。
開始料金 | $7.00 |
毎分 | $0.65 |
1マイル(1.6km)毎 | $3.75 |
最低料金 | $15.00 |
キャンセル料 | $10.00 |
当然ですが、通常のUberXよりも割高になります。
そしてUberXLの高級版にあたるSUVは6人乗り。
開始料金 | $14.00 |
毎分 | $0.80 |
1マイル(1.6km)毎 | $4.50 |
最低料金 | $25.00 |
キャンセル料 | $10.00 |
UberPOOL
UberPOOLは、Uberのサービスを他人とシェアできるというサービス。
目的地が同じ方向の方と相乗りすることができ、費用も等分で割り勘になります。
料金も、配車を依頼する前に事前にいくらかかるかを見ることが出来ます。
使い方は基本的に通常のUberと同じですが、相乗りのためルートが最短ではない(別の人の目的地を経由する可能性がある)という点にご注意下さい。
具体的な乗車手順としては
- UberPOOLで配車予約をする
- 車が迎えに来るので乗車する
- 自分が最初の乗客の場合は、自分の目的地に向かう。
- 道中、他の乗客が見つかった場合はその乗車地点で車がストップ。(最大2分間その地点で待機)
- 後からの乗客の目的地が自分の目的地へ向かう途中でない限りは、必ず自分が先です。
- 自分が後から乗る場合は、上述の逆です。
簡潔にまとめると、UberPOOLは料金が安くなる代わりに乗車時間が長くなる(かもしれない)ということ。
ポイントなのは、JFK空港からマンハッタンに向かう時のみ$35の固定料金だという点。
これは通常のタクシーを利用した場合の半額以下なので非常にお得ですし、先の$15クーポンと組み合わせれば破格の値段でマンハッタンへ迎えます。
ちなみに、UberPOOLで乗車可能なのは2人までなのでお気をつけ下さい。
UberT
最後に紹介するのは、UberT。
こちらは通常のタクシー=イエローキャブをUberのアプリ経由で呼べるというサービス。
呼べるタイプは通常のイエローキャブとの他にWAV(Wheelchair-Accessible Taxi)という、車椅子にも対応したタクシーの二種類。
WAVは基本的にマンハッタン以外の地域(ボロー)発で運行しているタクシーで、クイーンズやブルックリン内の移動、あるいはそれらの地域からマンハッタンへの往路のみで利用できます。
配車依頼を出すのに$2の手数料がかかり、支払いも通常のタクシーと同じようにタクシーの運転手に支払うスタイルになります。(もちろんチップも支払います)
料金が一番安いのはUberPOOL
様々な種類があるUberですが、サービス内で最も安価なのはUberPOOLでぼくもよく利用しています。
Uberアプリの使い方
では実際にUberの使い方を見ていきましょう。
アプリを起動して、乗車場所を指定します。
自分の現在地をベースにピンを動かしてドロップしてもいいし、住所を入力してもOK。
乗車場所を指定したら次は目的地。
こちらは入力のみとなるので、目的地の住所をあらかじめ把握しておきましょう。
今回はグランドセントラルからペン駅までで設定してみました。
目的地が確定したら、料金が表示されます。(UberX以上の場合は見積もり料金)
料金はチップ込。交通量や混み具合、時間帯によって若干の変動あり。(この場合は数セント)
目的地及び料金に問題がなければ、下の依頼ボタンを押せば自動的に配車がリクエストされます。(右)
この時に、下部の×ボタンをタップもしくは長押しすると、予約をキャンセル可能です。(この時点ではキャンセル用はかかりません)
配車リクエストの後やってくる車両が確定すると、以下(右)が予約完了の画面が登場します。
ドライバーの顔写真と車種に連絡ボタン、そして料金が表示されています。
(下の「他のお客様の〜」の記述は、UberPOOLという相乗りサービス特有のもので、相乗りする相手を探しているということです。
連絡ボタンをタップすれば、到着する前にドライバーに電話やSMSを送ることも可能です。
事前に乗車に当たっての質問や注文をしたい場合などに使いましょう。
このドライバーの表示をタップすると、
- 割り勘
- 到着時刻を人に知らせる
- 乗車のキャンセル
の三つのボタンが登場。
割り勘は一緒に乗車する人と料金を割り勘するためのデータ入力(同乗者のクレジット/PayPal情報が必要です)。
到着時刻を〜、はSMSやメールで特定の相手に目的地到着時刻を知らせます。
乗車のキャンセルは、予約してから5分以内であれば無料で行えます。
(5分を超えると、手数料$10が発生しますのでお気をつけ下さい。)
あとは指定した場所でタクシーを迎えるだけ。こちらの登録内容を元に、現地で名前を聞かれます。
ドライバーがこっちの顔を判断出来ない場合や見当たらない場合は、登録した番号に電話をかけてきたりすることもありますのでご注意。
無事確認が取れたら後は乗るだけ。
ちなみに乗っている間はリアルタイムで現在の進行状況がアプリ内で確認出来ます。
下車の際の支払いは不要。チップもいりませんので降りるだけです。
降車後しばらくすると、登録しているクレジットカードやPaypalから料金が引き落とされます。
次にアプリを立ち上げるとドライバーの評価画面になり、ドライバーの質を星五つで評価できます。
これによって彼らのアプリ上における星数が変わり、あまりに低いとキャンセルされたりと仕事に大きく影響が出ます。
正当な評価をしてあげてください。
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="sagat01.jpg" name="SAGAT"] ドライバーは評価に必死。故にサービスも良いし、変なボッタクリもないので安心。 [/speech_bubble]UberPOOLであれば普通のタクシーを利用するよりも安価なので、他の人と相乗りすることに抵抗がなければ是非有効活用してみて下さい。