留学生の一番の心配事と言っても過言ではない海外送金についての悩み。
ぼくも5年間の海外生活を通して、随分と悩みました。
最終的にはなんとか二つの方法に落ち着き、時と場合によって使い分けているのですが、今回はその内の一つであるマネーパートナーズとプレスティア(SMBC信託銀行,旧シティバンク)を組み合わせた方法を紹介します。
利用する金融機間
この方法で利用する金融機関は二つ。
- マネーパートナーズ
- プレスティア(SMBC信託銀行,旧シティバンク)のマルチマネー&米ドル口座
留学志望の方(もしくはその親御様)で、どちらの口座もお持ちでない方は、是非この機会に開設して下さい。
マネーパートナーズはオンラインのみで口座開設を受付けています。プレスティアは、店頭でも口座開設できますが、オンラインで手続きすることで特典を得ることができます。
こちらに申し込む際、マルチマネー口座と米ドル口座を作ることをお忘れなく。
プレスティア(SMBC信託銀行,旧シティバンク)を利用してお得な送金を行うには、平均残高50万円以上もしくは外貨20万円相当額以上が必要です。
条件を満たせない場合、以下のもう一つの海外送金の方法がおすすめです。
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どうして2つの口座を使うの?
海外送金を行う上で、どうして2つの別口座を使う必要があるのか?
通常海外送金は、両替と送金の2つのステップを経て行われます。
この2ステップにはそれぞれ、海外送金手数料と円為替取扱手数料という手数料がかかります。
さらには、多くの銀行では関係銀行手数料などを取られることがあります。
例えば三井住友銀行の場合必要な手数料は以下。
- 海外送金手数料 4,000円(当行の海外店・連携銀行あては3,500円)
- 関係銀行手数料 2,500円
- 円為替取扱手数料 送金金額の1/20%(0.05%、最低2,500円)
ご覧の通り、最低でも9,000円の手数料がかかってしまいます。
一度の海外送金に対して、これほどの手数料を支払い続けるのはなんともバカバカしいですよね・・・。
今回紹介するテクニックは、それぞれの手数料が最安の銀行を使い分けることによって、結果的にかかるコストを大幅に下げるというもの。
それぞれの口座の特性と、使い方を解説します。
マネーパートナーズのメリット
海外に送金にマネーパートナーズを使う最大のメリットは、両替手数料の安さです。
一般的な銀行での両替が基本為替レートに+1円した額(為替が$1=120円の場合121円で取引)のところ、マネーパートナーズを利用するとなんと+0.2~0.4円(為替が$1=120円の場合120円20銭~40銭で取引)可能*!
海外送金は、一回ごとに送る金額が大きくなりがちです。マネーパートナーズは1通貨あたりの手数料が他の銀行に比べてとても低いので、コストを非常に抑えることができます。
*一回の取引が1万通貨(1万ドル)以上の場合は0.2円、未満の場合は0.4円です。
両替手数料などについては、以下の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
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プレスティアを使うメリット
プレスティア(SMBC信託銀行,旧シティバンク)を使う最大の理由は、アメリカを本拠地として世界中で展開するシティバンクのサービスを利用できる点にあります。
シティバンクのサービスを使えることによって、通常の国内銀行でかかってくる以下2つの手数料がかかりません
- 外貨取扱手数料が無料(マルチマネー口座&米ドル口座の利用)
- 米ドル口座から現地ATMの引き出しで手数料が無料
プレスティアを単体で利用して海外送金を行った場合は3,500円の送金手数料と外貨取扱手数料1,500円が取られますので要注意。
お得な海外送金の手順
上記2つの口座が準備できたら、実際に海外送金の手続きを行いましょう。
マネーパートナーズに入金しよう
まずはマネーパートナーズの口座へと入金しなくてはいけません。
入金方法は、指定口座へと元金を振り込むだけ。
マネーパートナーズが提携している金融機関は
- 三井住友銀行
- 楽天銀行
- ジャパンネット銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- 住信SBIネット銀行
- ソニー銀行
の八つで、これらの金融機関から入金すると振込手数料が無料となります。
ログインしたら、クイック入金を選び・・・
入金元と入金先を選んで金額を入力するのみ。
この際、入金先はパートナーズFX/受入証拠金を選ぶようにして下さい。
マネーパートナーズからプレスティア(もしくは他行)へ出金を行う際、今までは月一回無料&以降4,000円/回だったのが2,500円/回に変更になりました。
こちらの料金は会員残高(未使用分)から引かれるので、必要回数分だけ事前にそちらに入れておくか、パートナーズFX/受入証拠金に入れた後、振替を行って下さい。
マネーパートナーズで両替しよう
入金が完了したら、次は両替をしましょう。
まずはTOP画面左側にある、旧WEB取引画面をクリック。
新たに表示されたページの上部から、外貨両替を選択します。
この外貨両替の画面で、両替したい額を円かドルどちらかだけ入力すればOK。
取引額は上のUSD/JPYの項目で常に変動しているので、好きなタイミングで両替しましょう。
驚くほどあっけなく終わりますが、これで両替は完了です。
プレスティアへ振替
無事に両替が済んだ外貨(米ドル)を、今度はプレスティアのマルチマネー口座へと入金(振替)します。
口座登録がお済みでない方は、まずマネーパートナーズのTOP画面から各種設定>登録情報を選んで口座登録を行います。
こちらの出金口座情報の米ドルに、プレスティア(SMBC信託銀行)のマルチマネー口座の情報を登録します。
無事に口座登録が完了したら出金手続きを行います。
TOPから資産管理>出金依頼を選んでください。
表示された画面では受け入れ証拠金→USDを選択。出金可能額で先ほど両替したドルが表示されているはずなので、その範囲内で、右側に出金したい金額を入力して下さい。
確定したら、出金依頼確認をクリック。
以下のような画面が表示されるので、問題なければ出金依頼実行で出金手続が開始されます。
出金が完了するまでに3~4営業日かかりますのでご注意下さい。
ちなみに注意事項に描かれているリフティングチャージ云々に関しては、プレスティア(SMBC信託銀行,旧シティバンク)のマルチマネー口座ではかかりませんので気にしなくて大丈夫です。
プレスティアで着金確認
まずはマネーパートナーズから届いたドルを確認します。
プレスティアにログインして、TOPページ真ん中あたりの記載を確認します。
マルチマネー口座から米ドル口座へ振替
無事に届いているのが確認できたら、このお金をマルチマネー口座から米ドル口座へと移します。
サイドバーから振替を選択し、振替先口座を米ドル普通預金に設定します。
引落口座は自動でマルチマネー口座になるはずなので、動かしたい金額を入力して次へを押したら、完了です。
これで外貨キャッシュカードを使ってドルを引き出せますね!
現地ATMで現金の引き出し
現地でのお金の引き出しに使うのは、この外貨キャッシュカード。
ぼくはシティバンクの頃に口座を作ったのでカードの見た目はシティバンクのものですが、今作ったらプレスティアの外貨キャッシュカードになります。
これを現地のシティバンクやその他の銀行で使うことが出来ます。
ちなみに、シティバンクの頃はシティバンク店舗のATMでの引き出し手数料$2取られていたのが、プレスティアになってから無料になりました。
普通逆だろうと思うところですが、いろいろと大人の事情があるんでしょうね。
なんにしてもお金をおろすたびにとられる手数料がなくなったことは大きいです!
一度に引き出せる額
プレスティアのドル口座から一度に引き出せる額は初期設定では$1000ですが、口座開設後に最大$3000まで引き上げることができます。
ただし、ATM側で限度額が設定されているところもあるので、$3,000に設定したからといって必ず$3,000下ろせるとは限りませんのでご注意を。
そのまま使うもよし。現地口座に移すもよし。
今まではシティバンクのカードでATM利用手数料がかかっていたので、まとめて下ろして現地の銀行に移し替えていたのですが(ここがオンラインでできないのがネック)、今はシティバンクでおろす限りATM手数料がかからないので、人によってはそのプロセスは不要かもしれません。
ただし、アメリカに半年以上滞在する人は絶対に現地でデビットカードを持っていた方がいいので、やはり現地口座を開くことをオススメします。
ちなみにアメリカで留学生が現地口座を作るなら、圧倒的にCHASE Bankをオススメします。
(学生なら口座維持費無料でATM数も多いので。)
お得な海外送金方法まとめ
改めて手順を振り返っておきましょう。
- マネーパートナーズに入金
- マネーパートナーズで米ドルに両替
- マネーパートナーズからプレスティアのマルチマネー口座へ振替
- プレスティアのマルチマネー口座から米ドル口座へ振替
- 現地シティバンクのATMから現金を出金
これによって、海外送金にかかるコストを最低ラインにまで抑えることが出来ます!
マネーパートナーズはオンラインのみで口座開設を受付けています。プレスティアは、店頭でも口座開設できますが、オンラインで手続きすることで特典を得ることができます。
こちらに申し込む際、マルチマネー口座と米ドル口座を作ることをお忘れなく。
ここに、マネパカード &クレジットカードを組み合わせれば、アメリカでのお金周りでは最強かもしれない。
こんな方法もあります
とてもお得なプレスティアの口座利用テクニックですが、口座開設の手続き無料で使うための条件が厳しいのがネック。
そんな方におすすめしたいのが、マネーパートナーズと、海外専用のプリペイドカード、マネパカードを使う方法。
こちらも是非チェックしてみてください。