2012~2015年までぼくが通ったFIT(Fashion Institute Technology/ファッション工科大学)について書くシリーズその4。
受験の時になかなかややこしかった、受験申し込みの時に必要なSUNYへの登録やMyFITへの書類提出の方法などをプロセスを解説します。
今回も現役FIT生でグラフィックデザイナーのJURI((@juriokita)ちゃんにコメントをもらいながら、具体的なプロセスをまとめてみたので参考にして下さい。
SUNYへの登録
FITへの受験申し込み手続きをするにはまず、その親元であるSUNY(ニューヨーク州立大学)にアプライ(申し込み)する必要があります。
SUNYへのアプライはApplySUNYから。
>applySUNY
Create your account nowからSUNY用のアカウントを作ります。
表示された申し込み画面で必要事項を記入していきます。
*が付いているものは必須項目なので必ず入力して下さい。
Suffixは二世とか三世みたいな、ほとんどの日本人には無縁の称号のこと。
U.S. Social Security Numberはアメリカでいう社会保障番号のこと。(日本でいうマイナンバーのようなもの)
どちらも持っていなければスルーして大丈夫です。
Permanent Mailing Addressは、永住権を持っている場所の住所、いわば実家の住所のことです。
全て記入し終わったらNextを押して完了。
すぐにログイン出来るので、自分のマイページに行きましょう。
アプリケーションを行う
ここから、SUNYのアプリケーションを開始します。
※今回はあくまで2016年の項目なので、年度によってシステムが変わる可能性があるので注意して下さい。
自分のプロフィールや学歴など指定された内容を入力していきます。
結構色々聞かれるので辞書を引きながらやるかMacユーザーの方はこの機能を使いながら頑張ってください。
ちゃんと埋めないと提出できないので要注意。
これを全て入力したら、1週間ほどでメールが来てFITへのアプライができるようになります。
FITからのメール
奇跡的にメールのデータが残ってましたが、あくまで2011年のものなので形式は変わっているかもしれません。
ここに記載されている情報をもとにFITの受験生/学生専用サイトであるMyFITにログインできるようになります。
今後FITに入学すると、MyFITとは長い付き合いになりますのでそのつもりで(笑)
さらにこれと同時に、ポートフォリオに関する情報がびっしりと記載されているメールも。
HPに乗っている情報をベースに、さらにポートフォリオに関して細かい指定が書かれているメールで、受験には必須なので要注意です。
ぼくはこのメールを見逃していて受験直前に大慌てするという失態を犯しました(笑)
ちなみにこのメールにはIN-PERSON(面接)に関する記載がありぼく自身は面接で作品提出を行ったのですが、昨年受験した友人の話では2015年の受験の段階では面接はなかったようで、これも年度によって変わる可能性があるので必ず時自分に届いた情報をしっかりチェックするようにして下さい。
MyFITでの受験申し込み
では先ほど取得したメールに書かれていたIDとPASSでさっそくMyFITにログインしてみましょう。
>My FIT Log In
メールに記載されていた情報を入力してログインします。
出てくるのは、FIT学生にはおなじみのMyFIT。
入学してからはまた少し様子が変わるのですが、これは受験生用の画面。(現在受験中の友人に協力してもらいました!)
必要な提出物
ここから、入学に必要なものを提出していきます。
見るのは、画面左上。
ここに提出すべき項目が並べられているのですが全学部でほぼ同じだと思うので、簡単に解説します。
①Academic History and Essay
アカデミックヒストリーというのはこれまでの学歴のこと。
ぼくの記憶が正しければ、これがすごく細かくて面倒でした。
というのも、何年の何月にその学校に入学して卒業したか、というのも小学校から最終学歴まで全部入力する必要があったから。
さらに、指定の内容を書かなくてはいけないエッセイがあります。
これはポートフォリオと一緒に求められるものとは別のものですが、あまりないようにこだわる必要はなく、大学に入りたい気持ちを素直に書けばいいと思います。
②Transcripts
Transcriptsは前の記事の通り成績証明書のことなのですが、こちらはアメリカ国内で発行されたもの。
例えばアメリカで他の高校や大学に行っていた、とかの場合はこれが当てはまります。
日本からダイレクトにFITを受験する留学生はこちらはスルーして大丈夫です。
③International Transcripts
通っていた学校がアメリカ国外の場合は、WESを経由して成績査定ののち、FITに提出しなくてはいけません。
WESに関してはこちら
④English Proficiency
これはいわゆるTOEFL/IELTSなどのスコアのこと。
試験を受けた機関から直接大学に送ってもらわなくてはいけないので要注意。
TOEFLの勉強法などについての記事はこちら
⑤Portfolio
デザインなどの選考の場合に提出を求められる作品(とエッセイ)のこと。
提出方法がぼくのころと変わっていて、今は面接なども実施されていないようですね。
詳しくは、各選考のPortfolio Requirementを参照してください。
ポートフォリオについてはこちら
⑥Application Status
最後のアプリケーション・ステータスは、クリックすると現在の提出状況などを確認することができます。
WESからFITへ無事に成績が届いたか、とか、TOEFLのスコアが届いてるか、などがここで確認できるので、受験生はこのページに死ぬほどアクセスすることになるでしょう。
あた上の画像を見てわかるように、TOEFL/IELTSのスコアに関しては、規定点数に届いてない場合でも一応表示されているので注意してください。
ここのReviewedの項目に全て日付が入っていれば、事実上の入学要件は満たしたことになるので、あとは試験の結果を待つのみです。(但し、必ずしもこれで合格が内定しているわけではないので注意。)
まとめ
あらためて今回のプロセスを整理すると
- SUNYの登録
- MyFITにログイン
- WESから成績書送付
- TOEFL/IELTSから成績書送付
- ポートフォリオの提出
- MyFITで提出もれがないかどうかを確認
- あとは待つのみ!
以上で受験に関する記事は終わりです。
これからFIT受験を目指す人にとって、何らかの役に立てていれば幸いです。
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記事制作に協力してくれたJURIちゃんについて
JURI
大阪出身。グラフィックデザイナー。ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute Technology/FIT)コミュニケーションデザイン学科所属。ファッション雑誌NYLON公式インスタグラマー。オリジナルLINEスタンプ「TEEN LIFE」販売中!
>>ブログ:JURI'S DIARY
>>オリジナルLINEスタンプ:TEEN LIFE