2012~2015年までぼくが通ったFIT(Fashion Institute Technology/ファッション工科大学)について書くシリーズその2。
今回は受験前にまず確認すべき、受験要項の確認の仕方を解説します。
というのも、ぼく自身はこれを怠ったせいで入学前に色々とトラブルがあって、締め切り前に大慌てするという失態を犯しました・・笑
今後同じようなことが受験者に起こらないためにも、しっかりと事前からちゃんと入学に向けて動けるよう、簡単なガイダンスをお伝えします。
FIT受験のために必要なもの
FITを受験する!と漠然と決めたものの、まず受験のためには何が必要なのかを知らなければ勉強も何も準備できません。
ぼくが最初にしたのはFITのオフィシャルHPのチェック。
よく留学エージェントなどのサイトにも簡単に解説されていたりしますが、FITを始めアメリカのアート・デザイン学校は頻繁に入学要項やカリキュラムが変わったりしますので、必ずオフィシャルHPをチェックすること。どこだったかは忘れましたが、最初に確認した調べたエージェントのサイトに書かれていた情報が間違っていて、非常に混乱しました。
なにはともあれFITのページにアクセス。
ぼくが受験した当時(2011年)に比べHPがかなりかっこよくなってました。
まず、この下のADMISSION(入学)に入学に関する要件が書かれているので見ていきます。
メニューが開いたら、UNDERGRADUATE INTERNATIONAL ADMISSIONS(学部留学生入学について)をクリック。
ここに、留学生が入学するために必要な要項が一通り書かれています。
読めない、とか言わないでください。
これが読めないレベルだったらとてもじゃないけど入学なんてできません(笑)
成績関連書類(Transcripts)
まず最初にここに書いてあるのが、Transcriptsというもの。
Transcriptsとはいわば成績証明書のことで、FITの受験には今までの学歴における成績証明書の提出が必要になります。
ただし、とりあえず今まで行った学校から成績証明書をもらってきて提出すればいいというわけではなく、英文の証明書をアメリカのWESという機関で査定してもらった上、提出が必要になります。
ちなみにFITが要求するのはGPA3.0以上。
この作業は時間がかかるので出来るだけ早く始めるようにしましょう。
英語試験の点数
次に必要になるのは、指定の英語試験の点数について。
ここでは、留学生は必ずTOEFL、IELTS、PTEという英語のテストどれか一つで所定の点数を取得しなくてはいけないということについて書かれています。
おそらくは多くの人がTOEFLを選択することになると思いますが、一度必ず自分の受験に向けての方向性をここで決めましょう。
ぼくのTOEFL勉強法についてはこちらにまとめています。
ポートフォリオについて
デザイン系の人は入学要件にポートフォリオをと言うものがあります。(ポートフォリオについては下で説明してます(ポートフォリオってなに?)
再びTOPページに戻り、今回は真ん中のメニューからFIND A PROGRAMを選択。
出てきたメニューから、自分の志望する学科を選びます。
ここではぼくが通ったインテリアデザインを選択。
ここで、開いたページでサイドメニューのRELATED LINKSからPoritfolio Requirements(要件)をチェック。
二度手間な感じですが、このサイドバーから再び自分の行きたい学部を選択します。
ポートフォリオってなに?
FITを受験したいと思う人の多くが引っかかるであろう疑問が「What is ポートフォリオ?」
アートやデザイン、あるいは金融の世界にいる人にとっては当たり前の言葉なのかもしれませんが、超文系型大学生生だったぼくにとっては全くの聞きなれない言葉でした。
辞書で調べてみると、
portfolio
【名】
〔薄くて大型の〕紙挟み、書類かばん◆絵・写真・地図などの大判の書類を入れるためのもの。
〔代表作を集めた紙挟み式の〕画集、写真集、作品集
大臣の職[地位] 《金融》〔個人や会社の保有する全ての〕有価証券(一覧)、ポートフォリオ
〈文〉〔会社の〕品ぞろえ、製品ライン文例
とのこと。
この受験の時に言われる意味としては、2つ目の作品集的な意味合いが一番近いでしょう。
日本語で訳すのがあまりしっくりきませんが、ここでは作品として理解しておけばいいと思います。
デザイン系の学科の受験は指定されたタイプのポートフォリオ(作品)の提出が必要になります。
例えば2016年度のInterior Designのポートフォリオ要件は2つのパートに分かれています。
※【重要】こちらの内容は毎年変更がされる可能性があるの、こちらで必ずその年のものを確認するようにしましょう。
エッセイ
ポートフォリオの一つ目はエッセイ。
エッセイが"作品"扱いなのはなんとなく違和感がありますがそう書いてあるのでそうなんです。
要約すると
- 250字以内で自分のポートフォリオについて書く。
- 250字以内でインテリアデザイン関すること(経験など)を書く
ちなみにこれはぼくの時はエッセイは一つだけでした。
年度によって内容や本数が変わる可能性があるので要注意。
メディア
もう一つはれっきとした作品(MEDIA)。
これらは3つのプロジェクトに分かれています。
こちらも要約するとこんな感じ。
- オリジナルのデザイン作品(5~8点)
- 模型(3Dモデル)の写真(3枚)
- スケッチ(5~8枚)
正式な提出物は受験申し込み後に
このHPで確認出来る受験要項を確認して、これから自分が試験を受けるまでの行動の指針を作りましょう。
受験までにもし一年あったら、いつまでにTOEFLをとっていつまでに作品を用意するとかの行動計画を練りましょう。
ちなみにですが、実は正式な受験要項はFIT受験の申し込みを行った後に送られてきます。(次の記事で紹介します。)
ただし、ここに書かれている内容と大幅には違わないので、基本的にはこのサイトに書かれている要項に沿って準備すれば大丈夫です。
いつ提出するのか?
これらの書類やテストの点数などはいつどのようにして提出するのかという話ですが、これは受験申し込みが無事に完了した後にログインできるようになるFITのポータルサイトであるMyFITのマイページから提出が可能になります。
必要なものまとめ
あらためて、メインで必要になるものを整理してみると
- 高校以降の英文成績証明書
- TOEFLなどの英語試験の点数
- ポートフォリオ(専攻による)
の三つ。
とりあえず受験を決めたら、この三項目を揃えることを念頭に置いて計画的に動きましょう。
(ぼくはあまり計画的ではなくて、直前に慌てて色々終えたので・・・)
あと、上で紹介したインテリアデザインの要項はぼくが受験した2011年のものとはすでに変わっているので、先輩や卒業生、あるいは留学エージェントに教えて貰った内容を丸呑みするのではなく、しっかりと自分の目で確認するようにしましょう。
次の記事では英文の成績証明書をFITに提出するために必要なWESの成績査定について紹介しています。
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