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ニューヨーク・メトロポリタン美術館を10倍楽しむためのおすすめ漫画10選!

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ニューヨーク最大の美術館でありベスト観光スポットの一つである、メトロポリタン美術館。

しかし、その規模や展示数に対して多くの観光客が、有名どころの作品をとりあえず見て、後は軽く見て回るくらいで終えてしまっています。

しかし今回ここで紹介するマンガを読んでから行けば、あなたのメトロポリタン美術館での体験は10倍面白くなるはず!

是非観光に行く前に、あるいはKindleなどに入れて飛行機の中や旅の途中に、読んでみてください。

  • 筆者:こんな人が書いてます

SAGAT(さがっと)

2011〜16年の約5年間NY在住。留学生としてファッション工科大学(FIT)で空間デザインを学んだ後、デザイン事務所→帰国後に起業。現地で残高マイナス、メガネ壊れ詐欺、盗難事件(被害総額約50万円)等を経験し、節約生活や格安旅行テクニックなどを身に着けました(笑) 今でも年に一度はニューヨークに遊びに行くNY好き。詳しいプロフィールはこちら

メトロポリタン美術館の特徴

メトロポリタン美術館の展示は、主に国と時代によって分けられています。

故に、各国の文化や歴史などを理解していれば、それだけメトロポリタン内での展示がより楽しめます。

そして今回ここで紹介するマンガは、そんな様々な国の文化を理解するのに役立つ、いわば歴史系マンガです。

地域ごとに分けてみましたが、どれも胸を張ってお勧めできる作品ばかりなので、是非とも読んでみて下さい!

ヨーロッパ

ヴィンランド・サガ

まず最初に紹介するのは、6~11世紀ごろにかけて北欧を中心に活躍した民族、ヴァイキングをテーマにした壮大な歴史ロマンであるヴィンランド・サガ。

千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!! 『プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング)叙事詩、堂々登場!

出典:amazon.co.jp

メトロポリタン美術館にはヴァイキングにまつわる展示も揃えられており、これを読んだ後に見に行くと興奮すること間違いありません。

ヒストリエ

続いて紹介するのは、あの寄生獣の作者が描く、紀元前のヨーロッパを舞台とした大作、ヒストリエ。

舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、彼が目指していたのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街……。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作が登場!

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メトロポリタンには古代ヨーロッパに関する展示がこれでもかというほど揃えられており、エウメネスたちが暮らしたマケドニア王国の空気の片鱗を味わうことができます。

アド・アストラ

古代ローマを語る上で絶対に避けることのできない男、ハンニバル。そして彼のライバルとして名を残す、スキピオ。二人の男の戦いを描いた物語。

荒木飛呂彦氏激賞! 紀元前3世紀、台頭著しい共和政ローマを恐怖の底に突き落とした男がいた。ハンニバル・バルカ── ローマ史上最大の敵となった怪物と、彼からローマを守った英雄プブリウス・コルネリウス・スキピオ。同時代を生きた二人の戦いが、今幕を開ける!!

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世界史の教科書でもおなじみ、ポエニ戦争を中心とした物語。
あのジョジョの作者、荒木飛呂彦が絶賛したのも頷ける独特のタッチで描かれた場面は、メトロポリタンの展示物を見て再び喚起されます。

チェーザレ 破壊の創造者

のちにバレンシア枢機卿となるチェーザレ・ボルジアを中心に、ルネサンス期のイタリアで繰り広げられる物語はまさに圧巻。

「私の母は娼婦――そして父は怪物だ」15世紀のイタリア、ルネッサンス時代。現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェザーレ・ボルジア。争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し惣領冬実が描く、華麗なるルネッサンス絵巻!

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少女漫画家の作品だからと行って侮るなかれ。深い歴史考察と宗教観に学ぶことが多い作品で、メトロポリタンでも作品内で言及されていた芸術や世界観を多く味わうことができます。

アジア

乙嫁語り

シルクロードに生きる人々の暮らしを、深い考察と調査に基づいて描かれた乙嫁語り。作中の女の子がみんな可愛すぎる問題作です。

美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

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ストーリーもさることながら、文化や風俗について非常に深い考察を元に描かれた本作は、今までほとんど興味のなかった中央アジア文化の魅力へといざなってくれる作品。
これを読んだ後に行ったメトロポリタンでは、流しがちだったアジアのエリアで一番時間を使ってしまいました。

キングダム

ここで言うまでもない超大作歴史ロマン、キングダム。まだ未読の方は、メトロポリタン云々を抜きにしても、絶対に読むべき作品です。

時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!! 2013年、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞!

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三国志の影に隠れがちな春秋戦国時代にフォーカスした、紀元前の中国大陸の歴史ロマン。後に秦の始皇帝となるエイ政の配下、信を主役に繰り広げられる物語の世界にどっぷりはまった後にメトロポリタンの中国展示を見れば、ワクワクすること間違い無し。

蒼天航路

再び中国の歴史ロマンですが、こちらはさらに後の時代、三国志の物語。

“乱世の姦雄”と呼ばれ、中国史上に巨大な悪名を残した英雄・曹操孟徳。だがその破格な生き様は、天に愛された者のみが持つ輝きに満ちている。この物語は、その輝きによって照らし出される新たな「三国志」である。

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多くの三国志作品では悪役のように描かれがちな魏の曹操を主役に据えた、新しい切り口の三国志の物語。その世界観を存分に味わった後で是非メトロポリタンへと遊びに行ってください。ニヤニヤが止まりませんよ。

アフリカ

碧いホルスの瞳 男装の女王の物語

アフリカを舞台にした漫画はあまり多くない中、2015年に忽然と登場した古代エジプトを舞台とした作品。

現代から約3500年前、古代エジプト。男性が王座につくことが当たり前だった時代に、女ファラオとして国を治めたハトシェプストという人物がいた。“男装の女王”と謳われるほど、強く気高く生きた彼女の激動の生涯、その幕が、いま上がる! 新鋭・犬童千絵が鮮やかに描き出す、古代エジプトの風景とそこに暮らす人々、そして自ら運命を切りひらいたひとりの女性。漫画誌ハルタで連載中のヒストリカル・ロマン、待望の第1巻!

出典:amazon.co.jp

キャラクターやストーリーはこれからに期待しつつ、文化風俗の描き方は非常にディテールまで凝っていて、とても楽しめます。メトロポリタンでは、古代エジプトにまつわる展示はメインの一つで非常に豊富に揃えられているので、読んでいけばきっとより深く味わえますよ!

さいごに

その時代、その文化にまつわる漫画を一冊読んだからといって、全てがわかるわけでもなければめちゃくちゃ詳しくなるわけではありません。

しかし、ビジュアルとして、あるいは物語として漠然とその時代のイメージを持っているかどうかで、実際にその文化に関わるものを見た時、その感動は増幅されます。

日本にはこんなにたくさんの面白い世界の歴史を題材にしたマンガが溢れているのですから、ぜひとも楽しみながら歴史や文化に触れ、そしてメトロポリタンの展示も楽しんでください!

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