長期の休みが取れたし、一人で、あるいは家族で、憧れのニューヨーク旅行!という方もおられるかもしれません。
でも、皆さん保険はどうされますか?
アメリカの医療費はバカにならないほど高く、それをカバーするための海外旅行保険への加入は必須と言っていいでしょう。
しかし、「短期の旅行のためにわざわざ海外旅行保険に加入するのも・・・」と思ってしまうのが人の性(さが)というもの。
でも安心してください。
実は一人でも、一家全員丸ごとでも保証できて、非常に安価に使える海外旅行保険があるんです。
今回は、ぼくの五年間の海外生活をもとに、おすすめの海外旅行保険についてご紹介したいと思います。
保険はそんなに大事?
よく「短期の旅行でも保険は必要ですか?」と聞かれます。
確かに、たった数日間の旅行で保険が必要になる状況があるか、と言われれば確率は低いです。
そんな低い確率のためにわざわざ保険に加入するのは、と抵抗がある方も多いでしょう。
しかし、結論から言うと海外旅行保険は絶対に必要です。
ぼくの場合ですが、パソコンなどの盗難にあった時、補償にかなり助けられましたし、逆に保険に非加入だったおかげで歯医者で随分と高いお金を請求されました。
実際、短期の旅行者でも海外でなんらかのトラブルに遭い、、保険に助けられた、あるい保険がなかったせいで後悔した、という人もたくさんおられます。
海外旅行保険っていくらなの?
というわけで、海外旅行保険の相場について調べてみました。
細かなことは各社のHPを見ていただければと思いますが、人気三社の、類似プランでの保険料を比較してみました。
個人&家族3人で、アメリカへと4泊5日の観光旅行に行く際の料金シミュレーションです。
損保ジャパン"新・海外旅行保険OFF!"
個人の場合
三人家族の場合
参考新・海外旅行保険【off!(オフ)】 | 損保ジャパン日本興亜
利用者が最も多いと言われる損保ジャパンの海外旅行保険。
個人であれば2,000~3,000円、家族なら3,000~4,000円といったところです。
思ったほど保険料金も高くなく、なおかつ保障のバランスが取れているので、一番人気なのも頷けますね。
三井住友海上 ネットde保険 @とらべる
次いで人気なのが、三井住友海上のネットde保険 @とらべる。
こちらは補償を最低まで抑えることで非常に低価格を実現しています。
最安値プランであれば、個人で1,500円ほど、家族でも3,000円を切ってします。
AIU海外旅行保険
他二つよりも料金が上がりますが、治療・救援費用が無制限だったり、サポートが充実している点から人気が高いのがAIU海外旅行保険。
こちらは歯科治療費用などが含まれていることからも、どちらかというと留学生に人気の保険です。
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と、人気三社を比較してみましたが
手厚さ→AIU
無難で一番人気→損保ジャパン
という構図が見えてきました。
海外旅行保険に加入するならおすすめは
ぼくの留学時は、最初の一年間はAIUの海外旅行保険の期間を最大の一年に引き伸ばして利用していました。
その後については以下の記事で解説しています。
他の留学生でも、AIUを利用している人が圧倒的に多かった印象があります。
ただし短期の海外旅行の場合だと、ぼくはわざわざ保険会社の保険に加入したりはしません。
理由は、すでに海外旅行保険がついているクレジットカードを持っているから。
そうなんです。
クレジットカードには、無料で海外旅行保険がついてくるものがあるのです。
クレジットカードについてくる海外旅行保険の仕組み
それでは、クレジットカードについてくる海外旅行保険の仕組みについてご説明します。
自動付帯と利用付帯
クレジットカードの海外旅行保険には、自動付帯とよばれるものと利用付帯とよばれるものの二種類のタイプがあります。
自動付帯とは
自動付帯というのはその名の通り、海外に行った時点から自動的に海外旅行保険が3ヶ月有効になるというもの。
こちらは、保険会社へ保険の申請をする際に渡航証明(飛行機のチケットなど)の提出が必要になります。
利用付帯とは
これに対し、利用付帯はクレジットカードを海外で交通機関を利用した時点から3カ月有効になるというもの。
交通機関の利用というのは、現地の電車やタクシーなどの利用時にカードで支払いを行うということです。
- 空港からホテルまでの電車をカード決済
- ホテルから観光地までのタクシーをカード決済
- 観光地でのツアー料金をカード決済
利用付帯を使った補償期間延長テクニック
この利用付帯のタイミングをうまく利用すれば、自動付帯による最初の三カ月が過ぎた後、利用付帯のあるカードを使えばさらに三カ月海外旅行保険有効期間を得ることが出来ます。
つまりこの仕組みを使えば、半永久的に海外旅行保険の補償期間を得ることが出来るので、長期滞在の人にとっては非常に大きなメリットになります。
自分が持っているカードがこのどちらのタイプなのかをまずしっかりと把握しておき、足りない分のカードを作りましょう。
特に利用付帯のカードはあればあるほど長期に保険適用期間を伸ばせるので、複数枚持っておくべきでしょう。
海外旅行保険付きクレジットカードの選び方
海外旅行保険付きのクレジットカードを選ぶ際、どうしても金額が大きい「死亡・後遺障害」の項目に目が行きがちですが、最も重要視すべきは「傷害・疾病治療費」及び「携行品損害」の項目。
想像してみてください。
海外旅行で最も可能性の高いトラブルとはなんでしょうか?
盗難やスリなどの被害に遭うことや、現地で何らかの事故にあった場合の治療ですよね。
アメリカでは物を落としたりが盗まれたりしたらまず帰ってきませんし、怪我の治療などを受ける際の医療費は日本とは比較になりません。
そういう実態からも、「傷害・疾病治療費」と「携行品損害」という2点でクレジットカードを選ぶことが非常に重要となるのです。
ぼくの五年間の経験の中でおすすめのクレジットカードを、以下の記事でご紹介しているので是非一度チェックしてみてくださいね。
家族も補償できる?
基本的にクレジットカードは、所有者のみの補償です。
もし夫婦であれば、それぞれが海外旅行保険が付帯するカード持っておけば個別に補償を受けられるのですが、未成年のお子さんがいらっしゃる場合はそうはいきません。
でもご心配なく。
所有している本人はもちろん、配偶者・子供も補償対象となる家族特約がある海外旅行保険がついてくるゴールドカードを利用すれば問題は解決。
さすがに家族特約がついているカードは無料とはなりませんが、家族数名で海外旅行保険に入ることを考えれば、年会費は安いものです。
中でも一番おすすめなのが、このセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
年会費 | 10,000円(初年度無料) |
付帯条件 | 自動(出国から最大90日) |
死亡・後遺障害 | 5,000万円(家族1,000万円) |
治療費用 | 300万円(家族200万円) |
賠償責任 | 3,000万円(家族2,000万円) |
携行品損害 | 50万円(家族20万円) |
年会費は10,000円ですが、初年度は無料。
手荷物や飛行機の遅延も補償しつつ、自分と家族に同額の費用補償を行なってくれるという非常にコストパフォーマンスの良いカードです。
また、家族全員の保険を一枚でまかなえるカードとしてはUCSカードが最安(管理人調べ)。
UCSカード
年会費 | 無料(旅とくプラスは1,000円/年) |
付帯条件 | 自動(出国から最大90日) |
死亡・後遺障害 | 1,000万円 |
治療費用 | 100万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 |
こちらは年会費が基本無料ですが、海外旅行保険を利用するためには旅とくプラス(1,000円/年)に加入する必要があります。
治療費の補償が最大100万円までというのがやや低いですが、家族全員をまかなえるというメリットは大きいです。
カードブランドやステータス的にもやはり セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード が家族特約付きでは一番おすすめではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では、ニューヨーク旅行における海外旅行保険の、個人だけでなく家族連れでも利用できるおすすめ方法をお伝えしました。
改めて簡単にまとめておきましょう。
- 海外旅行保険、一番人気は損保ジャパン、手厚いのはAIU
- クレジットカード付帯の海外旅行保険を使えば無料
- クレジットカード付帯の海外旅行保険には自動付帯と利用付帯があるので注意
- 保険を選ぶときは損害・疾病/携行品損害の2点に注目して
- 家族も保障できるカードでおすすめはセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード
年会費 | 10,000円(初年度無料) |
付帯条件 | 自動(出国から最大90日) |
死亡・後遺障害 | 5,000万円(家族1,000万円) |
治療費用 | 300万円(家族200万円) |
賠償責任 | 3,000万円(家族2,000万円) |
携行品損害 | 50万円(家族20万円) |
いかがだったでしょうか。
ぜひみなさんもクレジットカードを上手に活用して、楽しい旅を。