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アメリカのバレンタインは一年で最も男達が可愛くなる日。

更新日:

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かつて、クリスマスもバレンタインで喜ぶ若者達に"お菓子会社の戦略にまんまとかかりやがって情弱共めFxxk!!"と心の中で中指を立てていたのはぼくです。

もらえない腹いせとかじゃないですよ。
それがぼく的にロックンロールだったんです。

でも、ぼくも大人になってしまったというかなんというか、この年になってバレンタインってのは何とも微笑ましい日だな、と思うようになってしまいました。

あぁ、そうだよロックじゃねぇよ。

正直日本の大学時代に後輩の女の子達がチョコレートをくれるもんだからなんだよバレンタイン悪くないなって薄々思ってはいたのですが
ぼくの心境に決定的な変化が起こったのはアメリカに来てから。
というのも、アメリカのバレンタインって日本と全然違うんです。
なんていうか、男達が劇的に可愛くなる。

そんな、アメリカのバレンタインデー当日の、キュートで微笑ましい様子を紹介したいと思います。

  • 筆者:こんな人が書いてます

SAGAT(さがっと)

2011〜16年の約5年間NY在住。留学生としてファッション工科大学(FIT)で空間デザインを学んだ後、デザイン事務所→帰国後に起業。現地で残高マイナス、メガネ壊れ詐欺、盗難事件(被害総額約50万円)等を経験し、節約生活や格安旅行テクニックなどを身に着けました(笑) 今でも年に一度はニューヨークに遊びに行くNY好き。詳しいプロフィールはこちら

アメリカのバレンタインデー

バレンタインデーの本当の意味

ご存知の方も多いと思いますが、アメリカのバレンタインは

女性から男性へチョコレートをあげる日ではない

ということです。
じゃあどうなの?っていうと

男性が女性へ贈り物をする日!

・・・みたいに結構言われてますが、(これも厳密に間違いではないのですが)、実際のところは恐らく

男女問わず、大切な人に気持ちを伝える日

というのが恐らく正しいと思います。

というのも、バレンタインデー当日は街の人達が贈り物を買う姿をたくさん見かけるのですが、その贈り物を買う姿は老若男女問わずです。
彼氏・彼女や、妻・夫、親・子、友達同士などでプレゼントを送りあったりなど、アメリカのバレンタインのスタイルは日本よりも幅広いです。

何を贈るのか?

日本は基本的に女性から男性へチョコレートが贈られるのが一般的になっていますが、アメリカではその種類も様々です。

もちろん、チョコレートも代表的な一つですが、その他クッキー等のお菓子であったり、男性から女性の場合は高級レストランでディナーに招待したり、ジュエリーを贈ったり。
奥さんから旦那さんへ、精を出して渾身の料理を贈ったり、あるいは下着を新調して「アタシがプレゼント♡」的なのもあるそうな。(笑)
さらには親から子供へおもちゃをプレゼントしたりもするし、友人同士でちょっとしたお菓子とバレンタインカードの交換なんかもします。

つまり何でもあり。
相手の好みに合わせて、相手が欲しそうなものをあげるんですね。

ただ、日本のように義理チョコというようなとりあえずあげる的なのは殆どなくて、本当に自分が大切に思う人へだけ贈り物をするのが、こちらのバレンタインだそうです。(聞いた話)

ちなみに、そんなアメリカのバレンタインデーで印象が最も強いのが花束です。

バレンタインデーと花

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アメリカのバレンタインデー当日、街の花屋には普段花なんかに縁の無さそうないかつい男達が集まります。(偏見です。)

そうです。
彼らは愛する妻や恋人のために花を買いに来てるのです。(!)

この日のニューヨークで夕方地下鉄に乗れば、少なくとも5人は花束を抱えた男を見かけることが出来るのではないでしょうか。
人によって花束の大きさだったり服装はまちまちですが、バレンタインに愛する女性へ花束を贈るのは、この街の男の間では常識?のようなものなのかもしれません。

とゆーわけで、ぼくが街で見かけた、バレンタインデー当日のキュートな男達のエピソードを紹介します。

20代スパニッシュ系・地下鉄にて

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彼は学生らしき風貌で、大きなカバンと大きな買い物袋、そしてプレゼント用の猫の書かれた小さい紙袋と花束を抱えて、わたわたと電車に乗り込んできました。

空いてる席に座るや否や、人目もはばからず買い物袋からバレンタインカードと新品のカラーペンを取り出し、おもむろにそのカードにメッセージを書き始めました。
そのカードがまた、ハートを象った赤色のわかりやすーいやつで、だけど彼は真剣な眼差しで、一生懸命そのカードに愛する女性へのメッセージを書いていました。

多分忙しくてゆっくり準備する時間がなかったんでしょう。
3駅くらいして、またわたわたと出て行く彼の姿は、お世辞にもこれから彼女を迎えにいくクールな男の姿ではなかったですが、彼女(or奥さん?)に対する愛情は溢れまくってました。

勝手な推測ですが彼のお相手は、彼のそういう部分に惹かれているんだろうなぁ、と思います。
男のぼくが見ても胸キュンだったもの。

40代ヨーロッパ系・路上にて

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ちょっと冴えない感じのサラリーマン風の男性。
大きな花束をしっかりとその腕に抱えながら、駅から家に向かって歩いていました。

途中、何度も花束を確認しながら歩くその姿は、優しい旦那さん&お父さんのオーラがにじみ出ていました。

これまた勝手な推測ですが、奥さんは彼の倍くらい大きくて彼は尻に敷かれてる感じなんだろうけど、そんな奥さんを彼はとても愛しているんだろうなとか、そんな家庭事情を想像してニヤニヤしてました。

その他・花屋に群がる男達

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この花屋さん、普段はこんな道に花置いてないし、カーテンも下がってるし、何より客が入ってるのなんて殆ど見ないんですけど、この日だけはびっくりするくらい客が入ってます。

男が花屋で列を作ってる姿なんて、日本では滅多に見れませんよね。
しかも並んでる男達が皆そろってニコニコしてるんです。見てるだけでハッピーになるし、こういうところはアメリカ文化の素敵な部分だと感じます。

まとめ

男達が最もキュートになる日。
それがアメリカのバレンタインデーです。

こうやって考えると、日本のバレンタインで女の子達が一生懸命チョコを作ってるのも、こっちの男達が花を買うために並ぶのも、そのドキドキだったり頑張ってる感じは同じなのかなーと思ったり。
そう思うと、お菓子会社の戦略に振り回されてようがなんだろうが、女の子達に胸キュンしますね。
バレンタインて、なんだかとてもいい日な気がしてきました。

ロックじゃなくていいや、チョコ下さい。

この夏、NYで下見留学。8月11日まで

  • このサイトの管理人

SAGAT(さがっと)

2011〜16年の約5年間NY在住。留学生としてファッション工科大学(FIT)で空間デザインを学んだ後、デザイン事務所→帰国後に起業。現地で残高マイナス、メガネ壊れ詐欺、盗難事件(被害総額約50万円)等を経験し、節約生活や格安旅行テクニックなどを身に着けました(笑) 今でも年に一度はニューヨークに遊びに行くNY好き。詳しいプロフィールはこちら

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